バスラマ 177号
(2019年12月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-177-1

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
212
宮城交通&ミヤコーバス

 宮城交通は社名が示すように、宮城県全域に路線網を広げるバス事業者である。同社は1970年に県内各部に路線網を展開していた3事業者が合併し誕生した。全国的にモータリゼーションと過疎化が進行する中で、路線維持を図ることもねらいの一つだった。宮城交通は名鉄グループに参加し、地域子会社の分社や再統合によるミヤコーバスの設立などを経て地域の足となってきたが、2011年3月の東日本大震災では沿岸地域を中心に甚大な被害を受けた。その後の宮城交通には震災発生時の対応や運行再開の経緯などを取材したが、創立50周年を目指す同社を、あらためて24年ぶりに事業者訪問として取材した。
 取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、車両一覧など関連記事を掲載する。

◆BRTの新旧車両の交代時期に~第14回クラブバスラマ・バスツアー開催
 
個人では対応しにくいバス体験をテーマとするクラブバスラマ・バスツアー。14回目の今回は、東日本旅客鉄道(JR東日本)のBRT気仙沼線・大船渡線に乗車し、実際の運行を支えるミヤコーバス津谷営業所と岩手県交通高田支所を訪問した。ちょうど車両の更新時期にあたり、新旧の車両を見学するとともに、JR東日本をはじめ事業を支える方々からお話を聞く機会を得た。

●都内初の バステク in 首都圏 盛況に開催

11月18日に東京・葛飾区の京成ドライビングスクールを舞台に開催された第5回バステク in 首都圏には32社局が出展し、全国初お目見えの車両を含め17台のバスが参加した。会場では車両展示のほかに、最新のバス機器・用品、サービスの展示実演や、後付け型安全システムの実演、新型車を含む運転体験試乗などが行われた。また国土交通省関東運輸局の自動車事故分析官による講演なども行われた。

●バスワールド2019の会場から〈前編〉
 これまでベルギー・コルトライクで開催されてきた世界最大のバスショー“バスワールド”が、出展者・来場者の増加に対応し、今回からブリュッセル開催となった。会場には欧州を中心に世界から511事業者が出展し、屋内310台・試乗用42台ものバスが登場した。バスワールドに登場した各社の最新型バスを通じて、世界のバスの技術動向を展望してみよう。今回は「前編」として、シティバスを取り上げる。

●風を感じる“バス”シンクトゥギャザーのeCOMモビリティ

 数多くの小径タイヤに窓ガラスの無い四角いボデー。そのようなバスの話題が近年増えている。このバスは20Km/h未満で走行する“グリーンスローモビリティ”として注目を集めているeCOIMモビリティで、群馬県のシンクトゥギャザーが手掛けるバスである。桐生市にシンクトゥギャザーを訪ね、製造の現場を取材した。。
◆ちょこっと定観 池袋駅周辺活性化の期待を背に.IKEBUS登場
11月に池袋に10台のeCOMが登場した。これらの車両は池袋駅周辺を2ルートで巡回する“IKEBUS”で、真っ赤なボデーに水戸岡鋭治氏が監修した車内デザインが印象的な“バス”である。座ったままで街の表情を身近に感じられるIKEBUSを“ちょこっと定観”的に乗車した。


日の丸自動車興業の新型スカイバス

先号で速報した日の丸自動車興業のスペインUNVI製新型スカイバスが、11月14日に報道発表されるとともに、18日のバステク in 首都圏に登場した。日本初上陸となったフルオープン&ハーフルーフの2タイプで登場した新型スカイバスの企画・導入に携わった日の丸自動車興業担当者に、車両の特徴や車種・仕様決定の経緯などについて取材した。

●バスラマのブラジルバス紀行3 長距離バスと各地のシティバス
 ブラジル取材では同国の国土の広さを痛感した。ブラジル南部のマルコポーロ本社から赤道に近い国立公園までは、国内線を乗り継いで3,000Km超の移動で、さらにそこから250Kmは地元の長距離バスを利用した。ブラジルならではのローカル都市間バスの乗車感とともに、四里駆動車による“バス”や、大都市部の市内交通の様子などをご紹介する。

●ハノイで日本のおもてなし マイリンウィラーが都市間バスを開始
 高い経済成長率と人口増加率、人件費の安さや天然資源の豊富さなどから近年特に注目が高まっているアジアの国が、ベトナムである。日系企業も数多く進出しているが、大半が製造業の中で、ウィラーが地元大手交通事業者マイリンと組んで、日本式のバスサービスを提供する合弁企業マイリンウィラーを立ち上げた。この10月から首都ハノイを発着する都市間バスの運行を開始したマイリンウィラーを訪問した。

●JRバスグループ運転競技会開催
 日頃鍛えた運転や接客、点検などの安全・サービス・整備の技を競い合うイベントが各地の事業者で開かれている。現場のモチベーションアップにもなるので実施している事業者が増えつつある中で、全国のJRバスグループ8社のドライバーが運転技術を競い合う運転競技会が開催された。3回目となる今回は、JR東海バスが幹事会社となった。

●東京モーターショー2019のバス達
 10月24日から11月4日にかけて、第46回東京モーターショーが開催された。今回は国産メーカーを中心に世界から192企業・団体が参加したが、バスは三菱ふそうといすゞから市販車が、トヨタ自動車とタジマモーターコーポレーションから小型電気バスが出展された。

私の知っているバス達 ―今回は休載です― 〈バスラマ編集長 和田由貴夫〉
 バスラマには国内外の多彩なバスの話題を掲載しているが、ここでは今現在の情報とは少し離れて、バスを眺めてみようと思う。
【紙幅の都合により今回は休載となります。ご了承ください】

粒よりの最新レポート、連載ほか
●各地のバスイベントから
●トヨタSORA 日立自動車交通が運行開始
●伊江島でBYD電気バス導入/アリソンTシリーズ1万代達成
●日本バス協会 第68回中央技術委員会全国大会開催
●どらなびEXPO 2019秋 開催/JATAエンジンオイル実態調査報告
●新バスドライバーのひとりごと 実は厄介な扉操作
●海外連載記事 
 香港:全長12.8mのユーロVI適合エンヴァイロ500がKMBに登場
 韓国:韓国のバスの歴史を保存する、韓国バス研究会
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