バスラマ 186号
(2021年6月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
〈本体価格1,362円〉
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-186-3

【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
224
サポート観光

 サポート観光は福井県坂井市を本拠とする貸切事業者である。レンタカー業者として発足した同社は、利用者の要望に応じて貸切バスへと業容を拡大し、着実に規模を拡大させていった。現在は地元に根付いたバス事業者として、豊かな観光資源を持ちつつも、北陸3県ではあまり宣伝してこなかったという福井の魅力を、あらためて発信している。

●バス事業者訪問
225
アルペン交通

 アルペン交通は富山県立山町を本拠とする貸切事業者である。同社は地元大手バス経験者が設立した貸切事業者で、当初はインバウンド輸送そしてツアーバスから仕事を拡大。しかし近隣で発生したツアーバスの大事故を契機に事業の見直しを敢行し、安全な貸切バスを目指して現在に至る。

●バス事業者訪問
226
プリンシプル自動車

 プリンシプル自動車は東京・町田市を本拠とする貸切事業者で、旅行業界そしてバス業界経験者が設立した。安定した勤務体系により安全かつ高水準のサービス提供を理念に、早い段階で無理な価格競争からの脱却を図った意欲的な事業者である。
◆取材記事と併せて、各社の保有車両をアルバム形式でご紹介するとともに、車両一覧など関連記事を掲載する。

【特集】
新型コロナウイルスCOVID-19の影響 III
 コロナ禍による人流の抑制が、人々の日々の移動の足に、あるいは観光の移動手段や目的になってきたバスに、大きな影響を及ぼしている。バスラマではコロナ禍の早い段階の最初の緊急事態宣言が出ていた2020年初夏(No.180)と、Go Toトラベルキャンペーンにより人の移動が再び増えつつあった秋口(No.182)に、各地のバス事業者に新型コロナウイルス感染症の影響を尋ねる調査を行った。以来半年が経過した。新型コロナウイルスの国内初感染が判明してからはおよそ1年半、当初は早い段階での終息を楽観視する声もあった現時点では終息は見通せず、三度目となった緊急事態宣言を受けて、バスを取り巻く環境は以前にも増して厳しくなっている。
 今号では、昨秋以降の需要動向を尋ねるとともに、コロナ禍以前の2019年比の形でグラフを形成した。また各社におけるGo Toトラベルキャンペーンの効果、実行している感染症対策や事業維持への取り組み、利用者や社会に訴えたいことなどをまとめた。

日産シビリアン
 先号で速報したように、日産自動車の小型バス・シビリアンが販売を終了した。前身にあたるキャブオールエコーは1961年に登場しており、60年の歴史に幕を下ろした。モデル終了にあたり、日産車体担当者へのインタビュー、先代のエコーから最終のシビリアンまでの歴史を追うクロニクル、生産を担ってきたオートワークス京都訪問記により、シビリアンの歴史を振り返る。
・クロニクル
1950年代末にライトバンの派生車として始まった国産マイクロバスは、専用ボデーなど車両サイズの拡大や使い勝手の追求により、確固としたジャンルを確立した。キャブオールエコー、エコー、シビリアンと歩んだ歴史を、写真やカタログ資料などで振り返る。
・私たちが育んだシビリアン
シビリアンの開発および生産を担ってきた日産車体そしてオートワークス京都の担当者に、開発や生産、バリエーション展開などの思い出を聞いた。併せて生産ラインの様子をご紹介する。

2021バステクフォーラムの新技術
 当初は5月の開催を予定していたバステクフォーラムは緊急事態宣言の発出により7月9日に日程を移して開催することになった。コロナ禍では2回目の開催となるが、より多くの出展者を迎えて様々な車両や用品・機器、サービスなどが展示される予定である。一足はやく、バステクフォーラムに登場予定の最新技術をご紹介する。

【レポート】奥日光に大型電気バス・アルファバス ECITY L10が登場
 日光は環境保護を目的とした通行規制をいち早く取り入れたエリアで、自然豊かな湿原エリアには、ハイカーなど来訪者の足となる低公害バスが運行されている。その奥日光に最新鋭の大型ノンステップ電気バスが登場し、4月から稼働を開始した。

【レポート】オノエンスターEV 7m社が名古屋市内で運行開始

 アジアスタージャパンが輸入販売する中国・亜星(ヤーシン)の電気バスが、名古屋市のイオンモール熱田を起終点に鉄道駅などと結ぶ巡回バスに起用されて稼働を開始した。運行は知多市のレスクルが担当する。

【レポート】ヒュンダイユニバースの話題
・これがヒュンダイ ユニバース ベーシック
 韓国本国では多彩なラインアップ展開がされるヒュンダイ ユニバースは、日本では最上級グレードのみ展開されてきた。このほど必要十分な仕様装備として機能性とイニシャルコストをバランスさせたベーシックモデルが登場した。大手ユーザーのいわさきグループ向けの車両を取材した。
・超長期テストのユニバース 100Kmを達成
 超長期テストレポートモニター車として2013年に登場した鹿児島交通観光のユニバースが、走行100万Kmを突破した。同車は高速線「桜島号」で稼働しており、2020年夏に車内更新を行っている。
・九州初!横向き座席のユニバース
 鹿児島交通が運行する定期観光路線で稼働するユニバースに、客席を全て独立回転式(最後列除く)として、車窓の眺めをより楽しめるユニークな車両が登場した。

【レポート】超長期テスト車 京浜急行バス&京成バス
◆お疲れさまでした!超長期実用テスト 京浜急行バスH3401が引退
 超長期実用テストレポートのモニター車で、2台目の都市間高速路線車として2014年3月から稼働を続けてきた京浜急行バスH3401が引退した。コロナ禍により稼働が大幅に落ち込む中で京急バスは高速路線の撤退を発表しており、100万Kmに満たないライフ半ばでの引退だった。
◆国産連節バスが登場 京成バス新都心営業所の4001
 1998年に一般路線で連節バスの運行を開始した京成バスは、国内連節バス運行のパイオニアである。これまで輸入シャーシーが導入されてきた同社の連節バスに国産車(日野)が2台加わり、3月から運行を開始した。このうち4001号が、新たなモニター車として登場した。

【レポート】スクールバスに見るLINE利用のバスロケ「モークル」導入
 全国で導入が増えつつあるバスロケーションシステムだが、従来のシステムは専用機器やシステムを構築・運用する必要があり、小規模なニーズには応え辛い面があった。岐阜の恵那バッテリー電装は、ドライブレコーダーとクラウド管理システムを組み合わせ、さらにユーザー側インターフェイスにLINEを採用することで、低廉かつ充実した内容のバスロケを実現した。導入した富津市の事例を取材した。

【短期連載】あの頃のバス 渡邉嘉也さんの写真帖から 
 撮影者の渡邉嘉也さんは京都を拠点に熱心にバスを撮影されてきた方で、その写真にはバスだけでなく周囲の空気感も漂う。長年にわたり撮影されてきた写真から、第二回は北陸鉄道と呉市交通局のボンネットバスを掲載する。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●神奈川中央交通が連節バス新路線を開設 シターロGを増車
●JR熊本駅前広場がオープン/熊本空港の拡幅ランプバス
●日野ポンチョZ EV来春発売
●各地の新車から
●NEW MODEL 三菱ふそうエアロスター前扉仕様/MS06折戸仕様が名鉄バスに納車
●新バスドライバーのひとりごと 自動と手動のはざまで
●海外連載記事 
 香港:コロナ禍の香港国際空港に登場したクルー送迎バス
 韓国:休載
●新車一覧 東武バスグループ 東急バス

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バックナンバー 昔の事業者訪問
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