バスラマ 190号

(2022年2月26日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
〈本体価格1,362円〉
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-190-0


【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
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名古屋市交通局

 三大都市圏の一つ・名古屋市のバス移動の大半を担う名古屋市営バス。名古屋市内は道路がよく整備されており、他の大都市圏と比べ公共交通の利用率が低い中、バスと地下鉄による一体的な移動サービスを提供し市民の生活を支えている。前回(2003年)の訪問時には経営改善が課題とされていたがその後黒字化し、2011年の地下鉄網の完成に伴う路線再編を経てコロナ禍までは利用が順調に推移した。名古屋市営バスの“今”を取材するとともに、取り組んできた様々な施策をご紹介する。
 取材記事と併せ、1,000台超の保有台数を誇る車両をアルバム形式でご紹介する。また同局のユニークな路線の試乗記事、交通局関係者がかつて作成した車両の写真はがき、市営バスアーカイブス、車両概要や保有車両一覧などの関連記事も併せて掲載する。

【特集】
国内バス事業者の「電気バスに関する意識調査」

 2020年10月、菅総理大臣(当時)は“2050年のカーボンニュートラルを目指す”方針を発表し、以来実現に向けて様々な分野で取り組みが行われている。バス業界で「ゼロカーボンドライブ」を目指すには電気バス(バッテリー式電気バスおよび水素燃料電池バス)が必須だが、日本のバス事業者は電気バスの導入についてどう捉えているのか。
 今号では特集として、全国の路線バス事業者に対し電気バスに関する独自調査を行った。調査では電気バスへの関心の有無や導入計画、今後の予想などをお聞きした。調査にご協力いただいたのは北海道から九州までの幅広いエリアで、路線を事業の主体とし、現時点で電気バスを保有していない31社局である。なお対象事業者の総保有台数は2万4,000台、国内の市街地路線バスの40%にのぼる。
 併せてこれまで本誌で取り上げてきた電気バスおよび燃料電池バス記事のバックナンバー一覧も掲載する。

【バスツアー】
第15回クラブバスラマ・バスツアー 四国交通のボンネットバス
 ぽると出版は12月18日、四国交通のボンネットバスによる第15回クラブバスラマ・バスツアーを開催した。四国交通は狭い山道に適した車両として長年にわたり一般路線でボンネットバスを運行、最終期に導入した車両は半世紀もの歳月を越えてなお営業運行が続く。路線引退後は定期観光バスで稼働を続けてきたいすゞBXD30「秘境の小便子僧号」だが、2021年11月末をもっていよいよ定期運行を離脱。その車両を起用し、路線現役当時のルートを辿るツアーとなった。
 ツアー紀行記と併せ、読者や編集部で撮影した四国交通のボンネットバスの写真をご紹介する。

【レポート】
DMVが徳島・阿佐海岸鉄道で待望の運行開始

 2021年12月、徳島県南端を走る阿佐海岸鉄道で、道路と線路を1台の車両で走行するデュアルモードビークル(DMV)の営業運行がスタートした。このDMVは当初JR北海道で開発が進められたが(本誌No.102)、事情により中止。徳島に継承され、長期にわたる試験運行を経て本格営業を迎えた。DMVの路線距離は約15Km、このうち阿波海南(徳島)-甲浦(高知)間の約10Kmをレール走行する。

【レポート】
京阪バスの話題 2題
◆オール電化で走り出したステーションループ

 京阪バスは2021年12月、京都駅~京阪七条~梅小路を結ぶステーションループバスを、全車小型電気バスによる運行に切り替えた。京阪グループでは様々な切り口でSDGsに取り組んでおり、電気バスもその一環に位置付けられる。車両はBYD J6が4台採用された。
◆琵琶湖畔を走る自動運転バス&小型電気バス
 2021年11月~2022年1月にかけ、大津市のイベントに合わせて無料周遊バスが運行された。京阪バスが運行を担当し、このうち大津駅-ホテル間に小型電気バスが、またホテル間シャトルに自動運転バスが起用された。

【レポート】
奈良交通の大型電気バス実証運行 L10 今度は山登り!

 No189でレポートした、奈良交通によるアルファバスECity L10を用いた観光ルートの実証実験。前回は平城宮を中心に平坦なエリアの拠点を回るルートで運行されたが、12月は登降坂が主体となる若草山ルートで運行された。

【レポート】
現実とバーチャルを行き来するツアー クラブツーリズムのWow Ride

 東京・銀座を起終点に、現実とVR(バーチャルリアリティ、仮想現実)、AR(オーグメンテッドリアリティ、拡張現実)をゴーグルなしで一体化するユニークなバスツアー「ワゥ ライド」が運行されている。窓を透過型ディスプレイとすることで実現したユニークなシティツアーバスをご紹介する。

【短期連載】
低公害バスの系譜をたどる 第2回 ハイブリッドバス その2

 本誌では8回にわたり、リフト付きバスやワンステップバス、ノンステップバスなどバリアフリー対応バスの国内における歴史を掲載した。今号からは短期連載として、低公害バスの歴史をたどる。この連載では、低公害バスを“同時代の一般のディーゼルバスよりも低排出ガスの内燃機関バス”と定義付け、ハイブリッドバスやCNGバスなどを取り上げる。第2回は前回に引き続きハイブリッドバスを取り上げる。今回は量産小型バスをベースとした小型ハイブリッドや輸入ハイブリッドバスなどである。

【短期連載】
あの頃のバス 渡邉嘉也さんの写真帖から 

 撮影者の渡邉嘉也さんは京都を拠点に熱心にバスを撮影されてきた方で、その写真にはバスだけでなく周囲の空気感も漂う。長年にわたり撮影されてきた写真から、第6回は九州産業交通のボンネットバスと吉野大峰ケーブル自動車のCOEバスを掲載する。

粒よりの最新レポート、連載ほか
北海道日本ハムファイターズのプレミアム観光バス F VILLAGE CRUISER
 新庄監督就任で注目を集める北海道日本ハムファイターズは、新たなホーム球場Hokkaido Ballpark F Villageの完成を1年後に控える。この施設をラッピングしたプレミアム観光バス「F VILLAGE CRUISER」が登場した。
京王バスがFCバスで運行する渋谷-新宿間に乗る

 2021年10月、京王バスが渋谷-新宿-新橋駅間を開設し、40年ぶりに山手線の内側に乗り入れた。インバウンド利用者を意識した性格を併せ持つ「052系統」に乗車した。
●オープントップXR観光バスツアー@横浜/十勝バスのマルシェバス/バスベースの移動式サウナ・サバス
●WILLERがMaas Meeting 2022開催/住友ゴムが全国TBタイヤコンテスト開催
●近鉄バスがオーニット製オゾン発生器を一括採用
●三菱ふそうの抗ウイルス剤の施工/モービルアイの月額定額利用サービス
●読者からの年賀状2002
●各地の新車から
●バスドライバーのひとりごと 資格を取ろう
●海外連載記事 
 香港:MTRの紅葉バス
●新車一覧 休載

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