バスラマ 204号
(2024年6月25日発行)


定価:本体1,650円
〈本体価格1,500円+消費税〉
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-204-4

【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
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川崎鶴見臨港バス

 川崎鶴見臨港バスは、川崎市内南部から横浜市北東部を主体に路線を展開する、京浜急行グループのバス事業者である。エリアに京浜工業地帯を擁し、鉄道駅と事業所を結ぶ膨大な通勤ニーズに対応する一方で、内陸部では住宅地と鉄道駅を結ぶ日常移動を支えている。利用者数は右肩上がりで推移してきたが、新型コロナウイルス感染拡大が需要に変化をもたらした。またコロナ禍以降は2024年問題に代表されるドライバー不足への対応も大きな課題となっている。前回の訪問から17年近く経過し、鉄道新線の開通や分離子会社の再合併など大きく変化した現場を取材するとともに、自動運転やオンデマンドバスへの試み、EVや連節バスなど、新技術を積極的に採用する川崎鶴見臨港バスの“今”を聞いた。
 取材記事と併せ、保有車両をアルバム形式でご紹介する。また1970~1990年代にかけて撮影されたアーカイブスや、車両概要や保有車両一覧など関連記事を掲載する。

【特集】

2024 バステクフォーラム開催!

 2010年の初回から15回目、バステク in 首都圏を含めると24回目となるバステクフォーラムが5月17日に開催された。これまでの会場が2025大阪・関西万博開催準備地となったため、大阪・吹田の万博記念公園に場所を移しての開催となったが、バス14台、出展30社を数え、総参加社数は1,000人を超えた。会場には電気バス8台を含め多彩な車両、最新の機器・用品、システムなどが展示された。

【トップインタビュー】
東急バス 古川社長に聞く
 このところ東急バスの動きが活発だ。電気バス導入やオンデマンドバスの拡大はもとより、今年に入り目黒区の地域交通バスの解説、青葉台での連節バス運行開始、さらに京急バスと共同実施する自動運転実証実験など話題に事欠かない。東急バスの古川社長に同社の取り組みについてインタビューした。

【電気の話題】
電気バス情報&電気バス用バッテリーの知識
 日本の電気バスもいよいよ普及期を迎えた感があり、年度の切り替わりに併せて全国各地から新車導入の話題が聞こえてきた。前号「春のオムニバス」で各地の導入例を取り上げたが、今号も引き続き国内各地で導入が進む大小多彩な電気バスをご紹介する。
◆リチウムイオンは多種多様 電気バスのバッテリー
 最新の電気バスは大容量の走行用バッテリーを搭載し、バスを駆動する。これらのバッテリーは「リチウムイオン電池」と総称されるが、実際に大きく3タイプの電池が採用されており、種類により電圧・容量や寿命、安全特性、コストなどが大きく異なる。車両メーカーではそのメリット/デメリットや航続距離・コスト面などのバランスから最適な種類の電池を選定している。本稿では自動車用バッテリーとして採用されている様々なリチウムイオン電池を解説する。

【バスツアー】
キーワードは「碓氷峠」と「中山道」 エアロキングで行くクラブバスラマ・バスツアー
 引退間近と全国的に注目が集まる三菱ふそうエアロキング。クラブバスラマ・バスツアーではJRバス関東小諸支店が運行するエアロキングを起用し、古来から中山道で人が往来し、近代化後は鉄道が結んだ群馬~長野県を走る旅を企画した。よく晴れた5月の土曜日、エアロキングは軽井沢駅起点に碓氷峠鉄道文化むら、中山道茂田井宿を経由し、JRバス小諸支店に向かった。

【レポート】
オープントップ2階建てバス 最近の話題
 ダブルデッカーの高い視点、さらに屋根に妨げられることなくシティスケープを楽しめるオープントップダブルデッカーバスは、各地で定期観光バスの主役として稼働している。昨冬から稼働を開始したOsaka Dream Tour“なにワンダー”、近鉄バスのOsaka Sky Vista、伝統あるはとバスなど、最近の話題を集めてお伝えする。

【寄稿】
欧州・パンタグラフ充電の導入都市を視察しました!
 ドイツの鉄道関連機器メーカー・シュンクの日本法人シュンク・カーボン・テクノロジー・ジャパンは、欧州諸都市で導入が進むパンタグラフ充電式電気バスの最新状況を学ぶ視察旅行を実施し、その様子を寄稿いただいた。シュンクはバス用パンタグラフの大手サプライヤである。欧州では電気バスの導入が急速に拡大しているが、それにはバス事業者のみならず地元自治体や国による強力な後押しが不可欠という。

【新・短期連載】
カタログで偲ぶ“平成初期”のバス達 第6回 いすゞスーパークルーザーUFC

 本誌ではこれまでバスメーカーや事業者の技術者が手掛けたバスを回顧する「私の知っているバス達」、系列・車型ごとの特徴や変化を紹介する「バスのカタログ」などで国産バスの歴史を紹介してきた。この連載では焦点を“平成初期”に合わせ、本誌の創刊と歩みを共にしてきた時代のバスを、メーカーカタログを中心に紹介していく。第6回は国産初の床下運転席式スーパーハイデッカ―として発売された、いすゞスーパークルーザーUFCである。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●スルッとKANSAI 今年は京都でバスまつり
●住宅地に眠る川崎のトロリーバス
●各地の特別デザインバス・復刻デザインバスから
●各地のバスツアー&バスイベントから
●いすゞエルガEV四面図・諸元表
●どらなびのイベントから
●New Model 三いすゞエルガEV/日野メルが/アルファバスECITY L6
●各地の新車から/全国各地の車両の話題
●バスドライバーのひとりごと 後悔先に立たず
●海外連載記事 
 香港:香港に続々登場した復刻塗装バス
●新車一覧 休載

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