|
ワーキングビークルズ63 (2016年12月5日発行) |
||||||||
特集 ●IAA 2016 会場のトラック 世界最大規模の商用車ショー IAA ハノーバーが開催された。このショーには52か国から2,000以上の出展者が、最新鋭のトラックやバス、各種ボデー、輸送関連機器およびシステム類等を展示し、世界の商用車のトレンドを知るうえで欠かせないイベントである。 ◆エレクトロモビリティ、コネクティビティ、アーバンロジスティクス 今回のIAAのトレンドは、エレクトロモビリティ(電動化)、コネクティビティ(またはデジタル化)、アーバンロジスティクス(都市配送)に大別でき、ダイムラーをはじめとする欧州のメーカーを中心に、ゼロエミッション物流を目指した多彩な新提案が行われた。スカニアは新型トラックを出展、トラックオブザイヤーとなった。国産メーカーでは三菱ふそうの電動トラック・eキャンターが注目された。 ◆ウニモグ&ゼトロス IAA取材に併せ、ダイムラーの総輪駆動オフロードトラック、ウニモグおよびゼトロスの実力を体感する機会を得た。 ●ジャパントラックショー2016開催 国内のトラックショーは2013年まで「トラックショー」が開催されていたが、数年ぶりに新たな形でショーが復活した。9月にパシフィコ横浜で開催された「ジャパントラックショー2016」には、シャーシーメーカーや架装メーカー、部品・用品、トラック事業者など75社が出展した。また保存車両も数台展示された。 |
|||||||||
●日野デュトロの安全運転支援装備 今年5月、日野自動車の小型トラック・デュトロの一部車型に衝突被害軽減ブレーキ(PCS)および車線逸脱警報装置(LDWS)などが標準装備となり、安全性を高める改良が行われた。日野の大型トラックおよびバスは、ミリ波レーダーによるPCSシステムを既に搭載しているが、デュトロのシステムは全く異なる仕組みである。デュトロはミリ波レーダーと光学カメラを併用するもので、不要作動を抑制するとともに、小型トラック稼働の場である都市部によりふさわしいシステムとした。 ●ダイハツの新提案 ハイゼット キャディー ダイハツの軽トラック/バン・ハイゼットシリーズに、新たなファミリー“ハイゼット キャディー”が加わった。この車両はハイゼットを名乗りつつも、軽ワゴン・ウェイクをベースに2シーター化したものである。積載量や荷室容積など、純然たる商用車とは言い難いが、商品化の背後には商用車に対する隠れたニーズがあったという。ハイゼット キャディーを詳しく見るとともに、これまでダイハツが世に問うたユニークな商用車をご紹介する。 ●デルオートのATオーバーホールの現場を訪ねる 商用車は生産財であり、トラブルなく日々の業務をこなすことが求められる。そのためには日常の点検整備が重要だが、距離を重ねるに連れて摩耗する部品もあり、定期点検だけではカバーできないトラブルが発生することもある。トランスミッションなどZFのコンポーネント整備に特化し、はたらくるるまの毎日の稼働を裏で支えるデルオートの現場を取材した。 ●復元が完了した“くろがね四起” 戦前、陸軍の要請で日本内燃機=くろがねが開発した小型四輪駆動車が、このほど復元を終えた。軍用ゆえ一般にはさほど知られていない車だが、国産四輪駆動車の始祖として貴重な存在である。復元を見守ってきた四輪駆動車専門誌『キュリアス』の赤木編集長に、同車の概要や復元の推移をご紹介いただく。 ●キャタピラージャパンのICT建機 キャタピラージャパンが進めるスマート建機をご紹介する。スマート建機とは情報通信技術(ICT)システムを搭載し、データ通信をはじめ電子制御による自動運転を採り入れた建機である。データ通信を活用し、施工効率の向上や品質確保、安全性向上、熟練労働者不足への対応などが実現するほか、多様なレベルで自動運転化も進められている。 粒よりの最新レポート、連載ほか ●オフロードダンプの話題 コマツ/日立建機 ●この秋、アーティキュレートダンプに5機種が登場 コマツ/キャタピラージャパン ●フジテレビグループに4K放送対応の大型放送中継車が登場 ●準中型自動車運転免許 ●新 はたらくくるまこの一台40 マツダE車シリーズ ●僕らの消防車見聞録 山口県の消防車 ●はたらくくるまのスケッチブック インドで見かけたCOEトラック ●イベント記事 三菱ふそう燃費合戦閉幕/国際物流総合展2016/住友ゴムTB作業技術コンテスト サービスマンコンテスト開催 UDトラックス・日野自動車 ●新型車 トヨタダイナ・トヨエース1トン積系/いすゞギガCNG 8x4/いすゞフォワード/ミツオカリムジン ほか |
|||||||||
|