定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4
96ページ
ISBN 978-4-89980-129-0
バスラマ 129号
20111227日発行)
●バス事業者訪問151 日東交通
 日東交通は千葉県の房総半島西部から南部をエリアとする事業者である。千葉はモータリゼーションの影響が早くから顕著に出ており,地域分社化を進めるなど地域の足の維持と経営改善につとめてきた。1999年のアクアラインの開通以降は,東京や神奈川の事業者と積極的に提携して高速バスに参入,路線を増やすとともに着実に業績は回復している。
 このほか車両アルバムと在籍車両一覧を掲載。
●バス事業者訪問152 平成エンタープライズ
 埼玉県富士見市を本拠とする平成エンタープライズは,ボデーに大きく花を描いたツアーバスが目立つ事業者である。ともすればツアー専業と見られがちだが,実は特定輸送や貸切,路線バスまで幅広いバス事業を運行する。平成エンタープライズのツアーバス「VIPライナー」は利用者の要望に応えるべくきめ細かなサービスを行い,特に女性からの評価が高いという。同社の沿革や現況を紹介し,新高速バスへの移行を見据えた施策を聞いた。
 このほか車両アルバムや最上級グレードの「グランシアファースト」の試乗記,在籍車両一覧を掲載する。
●特集 ポスト新長期排出ガス規制適合の新型車 いすゞエルガミオ 日野セレガハイブリッド&メルファ
 ポスト新長期排出ガス規制に適合したバスが出揃った。今号ではいすゞエルガミオ,日野セレガハイブリッドおよびメルファに試乗,そのフィーリングをお伝えする。またいすゞエルガは開発者にインタビューを行った。
 いすゞエルガミオはエンジンを小排気量の4気筒ターボエンジンに換装し,尿素を使わずに排出ガス規制に適合した。トランスミッションは従来どおりMTとATを用意する。小排気量ターボエンジンの弱点とされる発進性を補うため,エンジンはトラック用とは実質的に異なるものとなるほか,様々な方法で発進トルクの確保をねらう。
 日野セレガハイブリッドは尿素SCRシステムを採用して排出ガス規制に適合するとともに,ハイブリッドシステムにはファインチューニングが施された。試乗では高速の登り勾配や山間路,さらに激しい渋滞路を走行してモデルチェンジしたセレガハイブリッドの実力を確かめた。
 日野メルファは尿素を使わずに排出ガス規制に適合した,今や国産唯一の中型観光車である。今回の試乗はセレガハイブリッドと2台ペアで,同様に登り勾配や山間路,渋滞路を走行した。

●第42回東京モーターショーの会場から
24年ぶりに東京に戻って開催された東京モーターショー。今回は大型4社が参加し,三菱ふそう・日野・いすゞから最新の観光車やハイブリッドコンセプトなどが出展された。また韓国の現代自動車はユニバースの2012年モデルを日本初公開した。
●非接触給電ハイブリッドバス改良版

東京モーターショー会場と東京駅を結ぶシャトルバスに,日野の非接触給電ハイブリッドバスが起用された。以前から実証実験で稼働する車両だが,受電システムを変更するとともに車内外デザインも一新した。
●世界最大のバスショー Bus World Kortrijk
ベルギーのコルトライクで隔年開催されるBus Worldは年々規模を拡大し,世界最大かつ最も重要なバスショーとして知られる。近年は東欧やトルコのメーカー,さらに中国のメーカーが存在感を強める一方,西欧のメーカーも魅力的なモデルを発表する場に活用している。
●東京都内で水陸両用バス運行計画中
江東区で2012年に水陸両用バスを運行する計画がある。日の丸リムジンは計画をにらみ,水陸両用バス「スカイダック」を導入した。
●横浜で「廃車作業立会いツアー」開催
横浜市交通局が廃車作業を公開するツアーを開催した。このツアーは交通局のバスファンが企画し実行に至ったユニークなものである。
粒よりの最新レポート、連載ほか

●東急バス20周年記念イベント/通勤高速路線Eライナー開業
●日本バス協会 第60回中央技術委員会全国大会開催
●三菱ふそうの商品試乗・環境技術説明会
●サントリーの電気バス/ヒュンダイ・ユニバースのメンテナンスに新展開
●日本一長い路線バスLions Express運行開始
●バスのカタログ34 いすゞBK,CCM,CDMシリーズ(後編)
●各地の新車から
●海外記事 香港:香港国際空港の新たなバスサービス,韓国:現代ユニバースのフェイスリフトとユニシティ,スウェーデン:VDLフートゥラ ラグジュアリー観光バス
ほか

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