定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判96ページ
ISBN 978-4-89980-130-6
バスラマ 130号
2012225日発行)
●バス事業者訪問153 東海バス
 東海バスは伊豆半島をエリアに1世紀近い歴史を持つ老舗事業者である。熱海や伊東,伊豆半島は首都圏から手ごろな観光・保養地として発展を続け,東海バスは長年にわたり地元の利用者に加えて観光客の足を務めてきた。近年は地域分社を行い,個々のエリアに見合った体制とすることで路線バス網を維持するとともに,小田急グループの一員として共同で高速バスを運行し,首都圏の観光需要も積極的に誘引している。
 東海バスの現況を御紹介するとともに,車両アルバムとアーカイブス,在籍車両一覧を掲載。
●バス事業者訪問153 ウィラー・トラベル
 「ピンクのバス」で抜群の認知度を誇るツアーバスを主催するウィラー・トラベル。もともとスキーバスで出発した同社はツアーバスの企画で利用者の支持をつかみ,各方面にバスを運行するに至った。近年は車内設備のバリエーションを拡大,選択肢を増やしてより幅広い利用者層に訴求している。そしてツアーバスの新高速バスへの移行の流れの中で,昨年末から路線バスの運行をはじめ,年内に全区間を路線化する方針である。
 ウィラー・トラベルの現況,直系バス会社のウィラー・エクスプレス3社の車両アルバムおよび在籍車両一覧を掲載する。
三菱ふそうエアロミディ,4年ぶりの復活
 
三菱ふそうの中型路線バス・エアロミディがポスト新長期排出ガス規制に適合して発売された。ふそうの中型バスは,UDトラックスと相互OEMを結んでいた関係で2007年以降はUD/西日本車体工業(西工)製だったが,2010年の西工解散によりラインアップが空白となっていた。 新型エアロミディは再び自社製エンジンを自社製ボデーに載せて登場した。今回搭載されるエンジンは以前と同じ直6で,尿素SCR方式で新規制に適合した。4年ぶりに復活した三菱ふそうのエアロミディを,市街地路で試乗し実力を確かめた。
●特集1 改めてバスの安全を問う
バスラマではNo.106-108で「バスの利用をさらに安全に」と題して,バス固有の事故である車内事故の現状や対策などを,ドライバーや利用者の声,事業者への取材を通じて紹介した。以来3年が経過するが,車内事故はもとより,バスジャック事件やそれに起因する転覆事故,車両火災など,改めて安全を考えさせられる出来事が起きている。今号から短期連載として,読者の皆さんとともにバスの安全を考えていく。今回は事故を起したドライバーの手記やある事業者のヒヤリ・ハット事例などをご紹介する。
●特集2 東日本大震災とバス3

3.11から間もなく1年が経過しようとしている。本誌では被災から70日の宮城県,100日経過した岩手県のバス事業者に取材,レポートをお届けした。今回はその後の岩手県交通および岩手県北自動車と,震災・津波被害に加えて原子力発電所の事故により深刻な影響を受けている,福島県の新常磐交通の様子をお伝えする。
●1932年のスミダM
昨年開催された東京モーターショーで,いすゞのブースに1台の古めかしいバスが展示され,脚光を浴びた。このバスは1932年に製造されたスミダM型で,国内に現存する国産バスで自走可能なものとしては最古という,貴重な車両である。忘れ去られていたスミダが,いかにしてレストアされるに至ったか,レストアの様子を取材した。
●世界最大のバスショー Bus World Kortrijk 後編+ワルシャワの公共交通事情
ベルギーのコルトライクで隔年開催されるBus Worldは年々規模を拡大し,世界最大かつ最も重要なバスショーとして知られる。先号に引き続き世界の最新のバスをお伝えする。併せて本誌が訪問したワルシャワの公共交通事情をご紹介。
粒よりの最新レポート、連載ほか

●実用化に一歩踏み出した電動低床フルフラットバス
●東京ゲートブリッジをハイブリッドバス・燃料電池バスが走り初め
●アルピコ交通の松本バスターミナル一新
●台湾のバス Jan.2012
●こんなところにこんなバス
●各地の新車から
●海外記事 香港:KMBの“古い”バスと新車の話,スウェーデン:新型シターロ
ほか

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