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バスラマ 147号 (2014年12月27日発行) |
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●バス事業者訪問179 しずてつジャストライン 静岡市に本社を置くしずてつジャストラインは2002年、静岡鉄道から分離独立してスタートした事業者である。本誌ではNo.35(1996/4)以来の再訪だが、貸切部門の大半はグループ会社に移管し、静岡市を中心とする県央部の乗合バスにほぼ特化して事業を展開している。同社の分社化以降の動きと現状を取材した。堅調な静岡市内と厳しさを増す周辺部という地域性を抱える中で、ICカードや高齢者対応、高速路線への注力などの積極策でバス利用者の維持をはかっている。また近年全国的に課題となっているドライバー確保の問題にも真剣に向き合っている。 様々な施策を展開する同社の現在をご紹介するとともに、車両アルバムと在籍車両一覧、アーカイブスを掲載する。 ●特集 バス車内を“もっと”快適&清潔に バスサービスに対する評価は路線やダイヤ、運賃、接遇など様々な要因がある。そして近年は車内のクリーン化もひとつの評価基準になりつつある。室内清掃に加え、快適な車内空間や消臭、除菌など利用者が体感する要素を含めた車内環境の改善が注目されている。 ・平和交通「清水香」 平和交通は車内の消臭に積極的に取り組んでいる。臭気を除去する様々な消臭剤を試してきた同社が選んだのは、国際興業の業務用消臭剤・清水香である。 |
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・近鉄バス「バス快適化システム」 近鉄バスは構造上換気能力の限られている都市間路線バス化粧室の消臭を目的に、ニチリンケミカルの空気触媒セルフィールを使用する「バス快適化システム」を試験採用した。期待通りの結果を得られたことから、同社では車体更新工事に合わせて同システムの採用を進めている。 ・Jバス 多面的なクリーン化アイテムを展開 ・三菱ふそう 抗菌シートなど新型車に快適装備展開 ●三菱ふそうエアロエースMS/MMに乗る 三菱ふそうの大型観光バス・エアロクィーン/エアロエースと、エアロエース ショートタイプMMが改良された。MSはエンジンの改良などにより燃費を向上、MMは安全システムの装備により安全性を向上した。また両車ともイオン発生機の標準採用など、快適性も向上した。新型MS&MMを高速道路〜市街地の多彩な環境で試乗した。各々の改良点に注目しつつ新型車のフィーリングをレポートする。 ●ジェイアールバス関東 最近の動向 ◆JRバス関東が、新型車グランドリームの投入や、ビィー・トランセグループの「THEアクセス成田」に共同運行事業者として参入、初の空港連絡路線に挑戦するなど、積極的な動きが目立っている。これらの新しい施策をはじめ、最近のJRバス関東の動きについて、同社代表取締役の万代社長にインタビューした。 ◆JRバス関東と西日本JRバスのドリーム号に、新バリエーションのグランドリームが登場した。ハイデッカーをベースに新型シートを備えるグランドリームをレポートする。 ●肌で感じる光の饗宴 大阪バスのフルオープンバスデビュー/星座と共に 京成バスのK★STAR LINER ◆大阪バスがハイデッカーをベースにしたフルオープンバスを導入、12月1日から始まった大阪御堂筋のイルミネーションに合わせて運行開始した。ダブルデッカーベースのオープントップバスは全国で人気を集めているが、ハイデッカーベースは珍しい。 ◆京成バスが関東―関西間で運行する夜行高速路線に、新型車両を導入した。この車両はシートデザインを一新、装備品を充実してサービス性を高めているが、何よりも室内天井部にブラックライトに反応する蛍光塗料で星空を描いた点がユニークな車両となっている。 ●車齢14年を迎えた東武バスの超長期モニター車2525号が引退 連載「日本の路線バス超長期実用テストレポート」のモニター車の中で、最古参だった東武バス三郷営業所の2525号(2000年式いすゞKL-LV280L)が引退した。東京―埼玉間で14年、67万Km超を走り続けた2525号の引退の様子をレポートし、足跡を総括した。 ●世界最長のガイドウェイバス/最近の英国バス事情 ◆イギリス・ケンブリッジでは2011年に「バスウェイ」が運行を開始した。鉄道廃線跡地を活用し、延長25Kmものガイドウェイ区間では、バスが時速90Km/hで疾走する。日本の“ガイドウェイバス”とは全く異なる、地上の専用道路を高速走行するノンステップダブルデッカー・ガイドウェイバスを体験した。 ◆ケンブリッジまでの足として、都市間路線を利用した。1932年に完成したロンドン・ヴィクトリアコーチステーションは現在も現役。歴史あるターミナルに出入りする様々な都市間バスをウォッチング。またロンドンの象徴として知られるルートマスターに代わる、ボリスマスターこと21世紀のルートマスターが台数を増やしている。 ●第65回 IAA 〈商用車〉会場のバス 後編 世界最大の商用車ショー、IAAがドイツ・ハノーバーで開催された。このショーは最新鋭車・技術の発表の場として注目されており、地元欧州メーカーだけでなく、トルコや最近は中国メーカーの存在感が強まっている。後編ではフルサイズシティバスを中心に、中型・小型まで最新鋭またはユニークな車両の数々を紹介する。 粒よりの最新レポート、連載ほか ●AT搭載の最新シティバスの実力を探る ドライバーに聞く「もっと快適、低燃費にするAT車運転の秘訣」 ●羽田空港で深夜早朝アクセスバスが運行開始 ●新潟市新バスシステム用の連節バス1号車が完成 ●各地の新車から/各地の復刻デザイン車/とさでん交通が営業を開始 ●ブリヂストンから2つのタイヤ新技術/東洋ゴムから路線バス用低燃費タイヤ発売 ●日本バス協会 第63回中央技術委員会全国大会開催 ●新車一覧 東武バスグループ ●海外記事 香港:エンヴァイロ500H、香港にお目見え ほか |
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