定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判 96ページ
ISBN 978-4-89980-148-1
バスラマ 148号
2015225日発行)
●バス事業者訪問180 西武バスグループ
 埼玉県所沢市に本拠を置き、埼玉県南西部〜都内西部の広い地域をエリアとする西武バスグループを訪問した。前回(No.36/1996年)以来19年ぶりの再訪で、西武グループの再編、子会社の再編などを経て、現在は西武バスグループ4社体制で全国有数規模のバスを運行する。都市部と郊外で路線環境は大きく異なる中で利用者を獲得するため利便性の向上に努めており、この数年は利用者増の傾向が見えている。
 地域や地元自治体と密着し様々な施策を展開する同社の現在をご紹介するとともに、グループ全体で1,000台を超える車両をアルバム形式でご紹介する。
―私が知っている三角バス
 関連記事として、同社に保存されているユニークな三角バスの現役時代を知る元ドライバーに話を聞くとともに、現役時代に撮影された貴重なカラー写真を提供いただいた。
●第18回バスラマ賞&座談会 北九州市交通局/南国交通 -HFG電気バスの運行を支えて

2014年に登場した新型バス、新しいバスサービスや技術、バスに関する研究や論文などから、利用者の立場で最も優れたもの、あるいは注目すべきものを顕彰する「第18回バスラマ賞」は、北九州市交通局と南国交通が運行を担当する韓国HFG/三菱重工製の大型電気バスに決定した。
 ディーゼル車の改造ではない専用設計の大型電気バスの定期運行は今回が初めてであり、それ以外にも初めて尽くしの車両の通年運行を支えた事業者の努力に対する授賞である。また完成車輸入であり、国産バスと様々な差異がある中で、佐賀の共栄車体工業が導入から手直し、登録、アフターまで全面的に協力した。
授賞式後、共栄車体にて北九州市交通局および南国交通と、共栄車体担当者による座談会が行われた。座談会では導入や運行にまつわる苦労が語られるとともに、実運行で得た貴重な意見・事例の交換の場となった。
●プレミアム感を増したはかた号、デビュー

福岡と東京を結ぶはかた号は、1990年の運行開始以来「夜行バスの王様」として知られる。日本最長の路線距離こそLions Expressに譲ったが、西鉄では看板夜行路線に位置づけている。片道1,000Km以上を走るはかた号は車両代替のサイクルが早い。2009年にデビューしたダブルデッカーのはかた号が代替の時期を迎えた。従来の3クラス制に対し、新型は個室と独立3列シートの2クラス制。西鉄に新型はかた号と新たな車内・サービスのねらいを聞くとともに、はかた号での往復をレポートする。
●未来に一歩近づいた?トヨタ―日野の燃料電池バスが一新

トヨタと日野が共同開発した燃料電池バスが新型の「トヨタFC BUS」となり、1月から豊田市のコミュニティバスで営業運行を開始した。両社は2001年に発表された日本初の燃料電池バスFCHV-Bus1以来、運行で得た経験を反映し改良を重ねてきた。新型は航続距離を伸ばすとともに、乗降性や居住性などボデー面も改良されている。
●名鉄バス夜行高速路線車の仕様に新たな提案
名鉄バスが新しい仕様の夜行高速車を導入した。同社は名古屋を拠点に本州各地から四国、九州方面まで路線を延ばしている。今回登場した車両はシートや車内レイアウトに新たなアイデアを盛り込んでおり、使い勝手を検証しながら今後につなげていく、いわばコンセプト車的な性格も持つという。
●バスドライバーを志す人へ バス専門求人サイトの「バス営業所見学ツアー」
全国的にバスドライバー不足が深刻な問題となっている。乗客があり増発したくとも乗員不足が足かせとなる事業者がある一方で、バス業界に魅力を感じ、バスドライバーに憧れる人もいる。そうした人々とバス事業者を結ぶ専用の求人サイトがスタートし、このほどドライバーを志す人にバスの現場を見学してもらう「バス営業所見学ツアー」が開催された。
●天龍工業、バス事業者へシートメーカーからの新提案
利用者と乗り物の”たいせつな接点”=シートのトップメーカー・天龍工業が、バス事業者向けに「テーラーメイドシステム」を発表した。バス用シートは飛行機や鉄道と比べて独特の厳しい環境下に置かれており、メーカーの標準品に事業者の多彩な注文が盛り込まれることが多い。一方で法規制の改正により、2012年7月から従来と異なる安全基準が適用され、シートの自由度が制約されるようになった。その中でシートに新たな付加価値を求める声が目立つようになったことが、テーラーメイドシステムの背景にある。

粒よりの最新レポート、連載ほか

●日本バス協会 中央技術委員会業務報告から 名鉄バス「新点呼システムについて」
●東急、ベトナムでバス事業を開始/ウィラー・トレインズが発進
●中部地区のコミュニティバスの動向―中部運輸局「地域公共交通実態調査」
●乗合バス事業者の収支状況
●日本の自動車産業が今後直面する課題とバスの戦略―「自動車産業戦略2014」の概要
●各地の新車から
●海外バスウォッチング アメリカ・ヨセミテのバス/ベトナム・ハノイで見かけたバス
●バス用ターボエンジンのメンテナンス講座
●新バスドライバーのひとりごと
●海外記事 香港:KMB、エジプトMCVボデーのVDLダブルデッカーを試験運行 ほか

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