定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判 96ページ
ISBN 978-4-89980-157-3
バスラマ 157号
2016825日発行)
●バス事業者訪問190
広島バス

 原爆からの復興途上だった1950年に創業した広島バスは「赤バス」の名で親しまれ、市内中心部を基盤に高度経済成長期に拡大した移動需要に対応し、路線網を展開してきた。しかし他の地域同様に近年は需要の減少が顕著となり、ピーク時の4割にまで減少した。
 広島バスはこの状況を深刻にとらえ、改めて利用者の声に耳を傾けるとともに、サービスや運賃、路線網などで大規模な構造改革に取り組み、今や利用者の減少を食い止めるに至った。複数の事業者が集中する市内中心部でバスを走らせている、広島バスならではの取り組みを取材した。路線で明るい話題がある一方で、広島の観光バスが抱えている思わぬ問題も浮き彫りとなった。
 広島バスの現在を紹介するとともに、特徴的な仕様で揃えてきた保有車両をアルバム形式で紹介する。またアーカイブスとして古い時代の写真も掲載する。
●国内外でバス自動運転へのトライアル
◆千葉・幕張
 千葉・幕張新都心の大規模商業施設で、無人運転の小型バスの試験運行が行われた。これは商業施設運営事業者の取り組む利用者の利便性向上の一環である。車両はフランス製の12人乗り電気バスEZ10で、ルート内を自動運転で走行した。
◆オランダ
 ダイムラーから、全長12m級の自動運転バスが登場し、オランダのBRT路線を使用した公道走行が行われた。カメラやレーダー、GPS信号を活用し、発進・停止や走行、停留所停車から扉の開閉まで自動で行う。

●世界のバスターミナルを見てみよう
 4月3日、東京・新宿に「バスタ新宿」がオープンした。全国118事業者が乗り入れ、300都市と結ぶ国内最大級のターミナルである。バスターミナルは利用者とバスの接点の一つであるとともに、社会の中でのバスの位置付けを示すものと見ることもできる。この記事では、バスが大きな存在感を持つ海外のバスターミナルをご紹介する。取材したのは、クアラルンプールの都市間バスターミナル、オランダのユトレヒト中央駅およびアーネム駅のバスターミナルである。

●プリンセスラインのBYD電気バス、ただいま元気で稼働中
 京都駅八条口−京都女子大学を結ぶ一般路線に中国BYDの電気バスが導入されてから、およそ1年4カ月が経過した。路線を運行するプリンセスラインに車両の運用や利用者からの評価などを聞くとともに、実際に電気バスを運転するドライバーに話を聞いた。また“電費”の実際など、使い勝手から気になるコスト評価まで、一般路線バスとして稼働するバスの実際を探る。

●観光系バスにAMTという選択肢も−ZFのイベントから
 世界最大の商用車ショーIAAには、完成車に加えコンポーネントメーカーからも最新鋭のコンポーネントやシステムが出展される。ドイツのZFはプレイベントを実施し、今やシステムサプライヤーとなった同社の最先端の技術を発表した。イベントにはZF製コンポーネントを備えるバス4台が登場し、AMTを搭載した観光車プロトタイプも試乗に供された。AMT搭載車を含め、出展されたバスをご紹介する。


●京都市バスがさらに便利に!
 京都市交通局(バス)は文化遺産が数多くあり、恵まれた環境にあったが、長年にわたり採算は悪かった。しかし経営健全化団体に指定され、懸命に財政再建を進めたところ指定団体から脱却し、2014年には累積赤字を解消した。今や攻めの経営に転じた京都市バスが、様々な施策で利用者増を図っているのは、これまでも報じた通りである。2016年度となり、一層のサービス改善を実現した京都市バスの今を掲載する。

●いすゞ新型エルガミオ、各地で運行開始
 4月5日にフルモデルチェンジした中型路線バス・いすゞエルガミオは、6月下旬から各地の事業者への納車がスタートし、運行が始まっている。今号では市販第一陣を含む3台をご紹介する。次号以降も新型エルガミオおよび統合モデルの日野ブルーリボンを順次紹介していく。
 なお今号の新車紹介のページでは、エルガミオ以外の路線車、さらに今回は「各地の観光バス 中堅・小規模事業者を中心に」と題し、多彩なカラーリングの貸切車を重点的にご紹介。


粒よりの最新レポート、連載ほか

●いすゞ新型エルガミオ、各地で運行開始
●福岡市内で連節バスが“試行運行”を開始 
スカニア/ボルグレン連節バスを速報
●横浜で水陸両用バスの社会実験が間もなくスタート
●東武バス、川越にオリジナルバス導入 
8月10日にデビューしたオリジナルスタイルの中型バス
●沿線住民の期待は上々 大阪バス、小型バスで新路線を開設
●ベトナムの寝台バス初体験(ハノイ-ダナン往復3日間の旅)
●WILLERのアミューズメントバス第2弾/WILLER最近の動向から
●訪日旅行者に向けた"Japan Bus Lines"と"Japan Bus Online"
●各地のイベントから/人とクルマのテクノロジー展/交通事故半減を目指して モービルアイセミナー
●各地の新車から
●新バスドライバーのひとりごと 一服の涼
●海外記事 香港:タワートランジット、シンガポールに登場/韓国:プサンモーターショー ほか
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