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バスラマ 158号 (2016年10月25日発行) |
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●バス事業者訪問191 東濃鉄道 岐阜県南東部の東濃地方でバスを運行する東濃鉄道は、1944年に地域の鉄道およびバス事業者が統合して成立した事業者である。同社は1971年以来名鉄グループの一角として東濃地域で大きな存在感を発揮し、鉄道事業は1970年代に終了したもののそのままの社名で親しまれている。同社は広大なエリアで路線バスを運行しており、運行を受託する数多くの自治体コミュニティバスと併せて地域の足となっている。同社は地域でも最大規模の観光バスを揃えており、今年3月にはプレミアムタイプの「エグゼクティブV1 36」を導入した。またバスガイドも毎年採用して自社で育成する。 東濃鉄道の現在を紹介するとともに、名鉄グループとしては珍しく多彩なメーカーの車両を揃える保有車両をアルバム形式で紹介する。またアーカイブスとして古い時代の写真も掲載する。 ●特集 いま観光バスがおもしろい! 秋は日本の貸切バスのトップシーズンであり、多彩な話題が集中する。規制緩和以来、低価格競争だけが目立った感もある貸切バスだが、近年は新運賃制度の導入、訪日外国人旅客の急増などバスを取り巻く環境が大きく変化している。最近では各社が工夫を凝らした車両を続々とデビューさせており、さらに規模拡大や再参入なども話題となっている。今号と次号で特集する。 ◆神姫バス「真結」と「ゆいプリマ」 神姫バスツアーズのバスツアー「真結」は、専用車両「ゆいプリマ」と選抜されたドライバーおよびアテンダントが乗務するプレミアムタイプのツアーである。この10月に、水戸岡デザインの盛り込まれた新型ゆいプリマ2台がデビューした。 |
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◆クラブツーリズム クラブツーリズムは、会員参加型のツアーを広く展開する。同社のツアーは専用車が多く起用されており、この10月に新たなスタンダード車「新型クラブツーリズム号」がデビューした。 ◆三越伊勢丹プレミアムクルーザー モーターショー出展車をほぼそのまま商品化した三越プレミアムクルーザーは、その豪華な車両と超ハイグレードツアーで話題となった。プレミアムクルーザーは好評を受けて増車され、10月に導入された新車と併せ現在3台体制で運行されている。 ◆電鉄系観光貸切バスが再始動 貸切バスの規制緩和を機に縮小・撤退が相次いだ電鉄系バス事業者で、再び事業の拡大や再参入の動きが相次いでいる。車両を大幅増車するとともにプレミアム車を導入した東急バス/東急トランセと、観光専用貸切車を採用して20年ぶりに観光貸切に再参入した京王バスに取材した。 ◆各地の観光バス 全国の中堅・小規模貸切事業者の観光バスをアルバム形式で紹介。 ◆貸切バスの運賃・料金制度 2014年度に導入された貸切バスの現行の運賃・料金制度を解説。 ●走り出した福岡都心の連節バス バスラマNo.157で速報したとおり、福岡の都心部で西鉄バスの連節バス運行が始まった。車両はスカニア/ボルグレンで当初は2台が稼働し、最終的には15台まで増車される計画である。連節バスは博多港国際ターミナルと博多駅および天神を結び、将来的には道路の整備と併せて循環運転が行われる。 ●新型シターロG連節バス、国内発売 国内の連節バスではお馴染みのメルセデス・ベンツ シターロGがモデルチェンジした。欧州(左ハンドル市場)では既に新ボデーの採用やユーロVI対応が行われてきたが、右ハンドル車としては世界初=ワールドプレミアに位置付けられている。10月13日に発表された新型シターロG連節バスを速報する。 ●キーワードはElectricityとConnectivity IAA 2016 会場のバス 世界の商用車の最新トレンドがわかる世界最大の商用車ショー、IAA 2016がドイツ・ハノーバーで開催された。今回は“Driven by Ideas”をキャッチコピーに、デジタル化・電動化・都市化が進む輸送環境に対応する最新鋭の車両が発表された。バス業界は欧州の主要都市が相次いで打ち出すシティバス電動化に呼応し、ソラリス・ウルビノ電気バスをはじめ多彩な電気バスを出展したのが特徴となった。またダイムラーからはBRT専用線で半自律走行に成功したフューチャーバスが登場した。今回のIAAで目を引いたバスをご紹介する。 ●バスマン達の資質を磨く 運転競技会 日々の安全運行を支える最前線のドライバーの運転技術と意識の向上を図る運転競技会が、国内東西で開催された。 関東では東京バス協会および警視庁の共催による運転競技会が初開催され、都内に一般路線を持つ民営バス11社が参加して、運転技能が競われた。関西では西日本JRバスによる運転競技会が大阪高速管理所で開催され、ドライバーのほか整備士も参加して競われた。 粒よりの最新レポート、連載ほか ●最新バス機器・用品ガイド ●京成トランジットバス、クラリオンのSurroundEyeを業界で初めて導入 ●富士急行グループの安全への取り組み 衝突防止補助装置モービルアイの活用を中心に ●道東の台風10号の被害とバス ●各地のバスイベント 「バスの日」にちなんで全国各地で開催されたバスイベントをご紹介。 ●ウィラーグループと台湾の國光汽車客運、新たな旅行者サービスを開始/ウィラーの新シート「Luxia」 ●各地の新車から ●新バスドライバーのひとりごと 客席に答えを求めて ●海外記事 香港:ロンウィンバスの新世代空港連絡バス/韓国:現代ソラティの路線バス初登場 ほか |
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