バスラマ 161号 (2017年4月25日発行) 定価1,471円 (本体1,362円+税) A4判 96ページ ISBN 978-4-89980-161-0 |
【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問194&195
瀬戸内運輸 (せとうちバス)
瀬戸内運輸は愛媛県東部・東予地方の広いエリアでバスを運行しており、「せとうちバス」の愛称で知られている。同社は海運会社を前身に戦時統合により誕生した事業者である。
かつて船舶が中・長距離の人の移動を担っていた瀬戸内エリアは、本四連絡橋の整備により交通環境が一変した。瀬戸内運輸では瀬戸大橋の開通した時期に高速バスに進出し、その後は橋の整備に併せて路線を開設している。
初訪問した瀬戸内運輸の現在の様子を取材、多彩な環境で路線の維持に努める一般路線バス、大黒柱となっている高速バス、お遍路さんをはじめとする遠来からの訪問者の足となっている観光バスをご紹介する。多彩な保有車をアルバム形式でご紹介するとともに、アーカイブスや都市間路線乗車記などの関連記事も豊富。
瀬戸内海交通
瀬戸内海交通は芸予諸島の大三島・伯方島・大島の3島の島内路線と、しまなみ海道を経由して今治と結ぶ路線を運行する。会社の設立時に瀬戸内運輸およびお地元自治体が関与しており、瀬戸内運輸と同じデザインの一般路線車、類似デザインの高速車が稼働する。同社は島内移動の重要な足となっているが、架橋以降は人の流れが大きく変化し、路線にも影響が出ているという。瀬戸内海交通を訪問し、現況をご紹介するとともに、せとうちバスとはまた異なる車両の数々をアルバム形式でご紹介する。
● トヨタ燃料電池バスの話題
第4世代となるトヨタ自動車の燃料電池バスが、東京都交通局の営業路線で運行を開始した。交通局が導入した最新鋭のトヨタFC(燃料電池)バスの取材と、実際にハンドルを握った試乗レポートをお届けする。
◆来るかFCバス時代! 都営バスが燃料電池バス導入
東京都交通局は、3月からトヨタ製燃料電池バス2台の運行を開始した。都営バスでは2003年に燃料電池バスを営業路線でで試験運行(本誌No.80)、2015年には都内の広いエリアで実証実験を行うなど(本誌No.152)してきたが、今回は将来の燃料電池バス本格採用に向けての動きである。トヨタが市販車として発売した最初の2台を導入した。
◆滑らか、静か、ストレスフリー トヨタFCバスに乗る
都営バスに納車されたのと同様の1台に、八王子周辺のアップダウンの多いエリアで試乗した。これまで本誌では幾多の燃料バスに乗ってきたが、あくまで“乗客として”であり、実際に公道上で走行したのは初めてである。従来のディーゼルバスとはまったく異なる燃料電池バスに乗るとともに、トヨタ自動車の燃料電池バス開発を率いるトップに取材した。
●2017 春のオムニバス
全国のバスに関する様々な話題を“オムニバス”形式でご紹介!
◆奈良交通が連節バス導入
奈良交通がけいはんな学園都市・精華町域で運行する連節バスを披露した。車両はスカニア/ボルグレンで、運行開始は今年10月を予定している。
◆JRバス関東と西日本JRバスのドリームルリエ
「ドリーム号史上、最上のくつろぎ」を謳う新型車がデビューした。JRバス関東と西日本JRバスが運行する乗客定員18人の“ドリームルリエ”は、ドリーム号のトップレンジに位置付けられている。
◆全席窓側 10人乗りのJTBロイヤルロード・プレミアム
JTB首都圏の高品質バスツアーに、ハイグレード車ロイヤルロード・プレミアムが登場し運行を開始した。このツアーは通路を挟んで1人掛けシートが並ぶ“全席窓側”のハイグレード車を使用することが特徴である。。
◆クラブツーリズムのロイヤルクルーザーは全車1+2席車に
クラブツーリズムの最上級旅行ブランド・ロイヤルグランステージの国内旅行「四季の華」専用車両・ロイヤルクルーザーに新型車が加わった。車両は1+2シート配置で車内後部に大型化粧室を備える。
◆京王バスに“サンリオピューロランド号”登場
京王バス南が運行する羽田空港連絡バスに、サンリオピューロランド号が登場した。この車両は車内外にハローキティをはじめとするサンリオのキャラクターをあしらっており、エリア内にあるサンリオピューロランドとのコラボレーションである。
◆Willerのレストランバス2号車が運行開始
ウィラーグループのレストランバスに2号車が登場した。1号車同様に1階に厨房、2階をオープントップのレストランとしており、「祭り」をテーマに和のテイストを盛り込んだ。
●菰野東部交通―安全へのこだわりが着実な成長を支える
三重県菰野町を本拠とする菰野東部交通は、2007年に創業した貸切事業者である。規制緩和後に誕生した事業者だが、安全への強いこだわりをもっており、ドライブレコーダーの装備や衝突被害軽減ブレーキ(AMB)装着車への積極更新を行っている。またAMBにも後付け式車間距離警報装置を搭載するが、その理由には同社を率いる辻社長の“苦い経験”があったという。
●西日本JRバス、車両火災訓練を実施
西日本JRバスが、大阪高速管理所で車両火災訓練を実施した。同社はこれまでも地元消防署の協力を得て消火訓練を定期的に行っている。今回は走行中の車両火災を想定した訓練とするとともに、引退車両を利用して救出活動の体験、実地訓練が行われた。
●いすゞプラザがオープン
いすゞ自動車の創立80周年を記念し、同社藤沢工場の隣接地に「いすゞプラザ」がオープンした。館内はバスやトラック、かつて同社が製造していた乗用車などの実車のほか、エンジン展示や大型ジオラマ、生産工程を模した展示などがある。
●ロンドンを走るBYD//アレキサンダー・デニス電気バス
本誌海外レポートの著者、ダニー・チャン氏がイギリスを訪問し、2016年9月に稼働を開始した電気バスを取材した。この車両は中国BYD製シャーシーにイギリスのアレキサンダー・デニスがボデー架装したものである。車両に乗客として試乗するとともに、電気バスの車庫を訪問した。
粒よりの最新レポート、連載ほか
●市街地路線バス向けタイヤの新製品 ブリヂストンG623
●2106年度スーパーハイデッカー、同下期ノンステップバス採用実績
●行先表示の電子化・カラー化の取り組みについて 日本自動車車体工業会 第10回技術発表会より
●都営バスが中扉幅広引戸車を採用
●白昼夢―国鉄東名ハイウェイバス1号車が京都鉄道博物館に展示
●百花繚乱 各地の観光バス
●各地の新車から
●新車一覧(北海道中央バス、京浜急行バスグループ、東武バスグループ)
●新バスドライバーのひとりごと 心技体
●海外記事 香港:2017香港バスラリー開催 ほか
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