バスラマ 162号 (2017年6月25日発行) 定価1,471円 (本体1,362円+税) A4判 96ページ ISBN 978-4-89980-162-7 |
【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問196
神戸市交通局 (神戸市バス)
開港150周年を迎えた神戸市でバス・地下鉄を運行する神戸市交通局は、この8月に開業100周年を迎える。本誌No.50から19年ぶりに再訪した。前回の訪問以降、同局は貸切・定観から撤退するとともに、営業所の民間への管理委託、路線網の再編などで経営改善を進めている。一方でITを活用した種々の新サービスの導入、学生や観光客など利用者事情を考慮したダイヤや路線設定を試みるなど、様々な新施策で利用の拡大を図っている。
神戸市バスの現在の様子を取材し、傾斜地に展開する市街地や新たに開発された新都市の足となっている市バスの“今”をご紹介する。多彩な保有車をアルバム形式でご紹介するとともに、いくつかの路線試乗記や運行を支える車両工場、2台在籍するボンネットバスなど関連記事も豊富に掲載する。
●クルーズトレイン “TRAIN SUITE 四季島”をサポートするバス達
JR東日本が5月1日から、クルーズトレインTRAIN SUITE四季島の運行を開始した。東日本エリアを巡る1泊2日~3泊4日の基本コースが設定され、訪問先の駅から目的地を巡るバスが6事業者によりスタートした。運行を担当するのはJRバス東北(4台)、JR北海道バス(1台)、JRバス関東(1台)、越佐観光バス(1台)、富士急山梨バス(1台)、庄内交通。庄内交通を除く5社が専用デザインで採用し、中でも富士急山梨バスは外装も含めオリジナルデザインとした。
●UITP MONTREAL 2017 IT技術とバスの可能性
UITP(国際公共交通連合)が隔年開催する世界大会が、カナダ・モントリオールで開催された。アメリカ大陸での開催となった今大会だが、欧州などと基調を一にした電動車両や充電装置が展示された。またIT技術の進化やGPSの普及を背景にリアルタイムの運行管理システム、さらに自律走行などの展示・実演などが行われた。このほか関連記事として、モントリオールから都市間バスで3時間ほどのケベックシティに往復した感想を掲載。
●2017バステクフォーラム
◆バステクフォーラム、過去最大規模で開催
ぽると出版は5月26日に大阪・舞洲で体験型バスイベント「「バステクフォーラム」を開催した。このイベントはバスラマで紹介した新型バス、機器・用品、システムなどを実際に触れて体験してもらうねらいがある。今回は28社が出展しバス21台が集まり過去最大規模となるとともに、来場者数も過去最多を記録した。三菱ふそうは新型車による試乗/衝突被害軽減ブレーキ体験を実施、日野は発表前の新型セレガを参考出品、初参加のトヨタは新型コースターを出展、スカニアはアストロメガを近畿地区初披露するなど各々注目を集めた。また用品・機器も注目された。
◆目指せバスドライバー!運転体験会開催
バステクフォーラムの前日、同所でバスドライバーを目指す人々を対象に運転体験会を開催した。大型路線車2台を利用し、未経験ドライバーが地元2事業者の教育担当教官の指導のもとハンドルを握った。
●走り出した連節バス〈南海バス/西日本鉄道〉
◆南海バス
関西国際空港でこの4月から、南海バス初となる連節バスが走りはじめた。車両はメルセデス・ベンツ シターロGが2台で、鉄道の関西空港と第2ターミナルを結ぶ無料連絡バスで稼働する。
◆西日本鉄道
西日本鉄道は昨年8月に福岡市内で運行を始めた連節バスのダイヤを改正、それまでの12便を62便とした。増便に対応するため新たにスカニア/ボルグレンを5台とメルセデス・ベンツ
シターロGを1台増車し、計8台を運用する。
●バス業界に欠かせぬ存在に 西鉄車体技術の展開
西日本車体工業の子会社として部品製造やバスボデー修理などを行ってきた共栄車体工業は、西工の事業終了にともない西鉄の子会社となり、さらに2016年1月に西鉄車体技術へと社名変更した。地方部で需要の根強い中古車のリニューアル工事などを手掛けるほか、消防車やバス型特種車の架装、バス業界のニーズを反映した製品開発などで注目を集めている。
●より安全な運行へ 京王バスがドラレコ一体型デジタコを採用
京王電鉄バスグループは2016年度までに、高速車・貸切車の全車および路線車のおよそ半数にドライブレコーダー一体型のデジタルタコグラフを装備した。これまではドラレコとデジタコを別々に運用してきたが、一体運用することと新機能の充実によりより安全な運行に結びつくと期待している。
●京浜急行バス 運転シミュレーターを新人教育に導入
バス各社では未経験ドライバーの採用の一般化により新たな教育の充実に迫られている。京浜急行バスは日本のバス業界では初めてと言われるバス運転シミュレーターを導入し、実際の走行路線を模したプログラムなどを設定して、社内養成する未経験ドライバーの教育に活用している。
●エンジンルーム自動消火装置フォグメーカーの普及に全力を ニチボウに聞く
先号の「緊急提言」に記載したように、本誌は利用者の立場からバスの安全・安心を高めるエンジンルーム自動消火装置の取付を提案している。同装置“フォグメーカー”を展開するニチボウに取材した。
●発着便数1,600便/日! 「バスタ新宿」の開設から400日
新宿地区に点在していた高速バス停留所を集約し、新宿駅直結とした新バスターミナル「バスタ新宿」のオープンから1年が経過した。1日1,600便ものバスが発着するバスタ新宿は、バス運行事業者とターミナル運営が全く分離された日本で初の運営を行うとともに、施設が国道上という特殊な性格を持つ。運営会社・新宿高速バスターミナルの万代社長にインタビューした。
●ヒュンダイ トラック&バスメガフェア
韓国の現代自動車は、同社のトラック・バスのみ190台によるイベント「ヒュンダイ トラック&バス メガフェア」を開催した。同社初の量産型電気バスが発表されるとともに、日本の次期環境規制適合を図った大型バス・ユニバースの改良型が初披露された。
●スウェーデン・イェーテボリの電気バス
本誌では海外のバスショーをご紹介しているが、稼働する姿は現地に行かないと見えてこない。読者が訪問したスウェーデン・イェーテボリの電気バスをレポートする。
粒よりの最新レポート、連載ほか
●NEW MODEL三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース/日野セレガ
●奈良県のバス運行開始100年!
●どらなびEXPO2017春 盛況に開催
●もっとグローバルに革新的に、顧客の「欲しい」を提供するWillerの展開
●展示会から バス車両と運行システム展/人とくるまのテクノロジー展
●各地の新車から
●新バスドライバーのひとりごと 2階建てバス
●海外記事 香港:ステップ付ダブルデッカーにお別れを
韓国:2017ソウルモーターショー ほか
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