バスラマ 163号
(2017年8月25日発行)


定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-163-4

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
197
宮崎交通

 宮崎県内をエリアに長年にわたりバスを運行してきた宮崎交通。創業から間もない戦前から地元宮崎の観光開発に取り組み、昭和の頃には南国宮崎への観光ブームの立役者となった。しかしモータリゼーションの進展などにより経営が困難となり、2005年に経営を一新するとともに事業体制を大きく変え、新生・宮崎交通として歩み続けている。地元と協力して地域の足を維持するとともに、インバウンド需要にも目を向けている。
 No.34以来21年ぶりに宮崎交通を取材し、県内の広いエリアでほぼ唯一の存在となっている路線バス、九州各地と結ぶ高速バスや、ユニークな試みの客貨混載バスなど、同社の様子をご紹介する。新旧多彩な保有車をアルバム形式でご紹介するとともに、路線の試乗記、アーカイブスなど関連記事も豊富に掲載する。

◆特集 平成28年規制適合のの新型バスに乗る
MS0系に進化したエアロクィーンを試す
 2017年5月に発表された三菱ふそうエアロクィーン/エアロエースは、外観こそ従来のMS9シリーズとほとんど変更はないものの、シャーシー面ではエンジンの大幅な小排気量化と変速機の8速AMTの全面採用と、極めて大きな変化があった。また安全面でも衝突被害軽減ブレーキが進化するとともに、車間距離保持機能付きオートクルーズ等の大幅な変化があった。
 その新型エアロクィーンMS06を、真夏の日光で試乗した。高速道路、さらにアップダウンが多い日光・霧降の山岳道路は、果たしてMS06はどうこなしたのか。
 併せて三菱ふそうバス事業本部長の菅野秀一氏にお話を聞いた。同氏は先代MS9のプロジェクトリーダーを務めている。このほか奈川中央交通や名鉄バスなど各地で導入が始まったMS0シリーズのご紹介など、関連記事を掲載。

トルクある小排気量 軽やかなユニバース
 韓国の現代自動車は5月に韓国で商用車イベントを開催し、その場に新規制適合を目指す日本向け大型バス・ユニバースが展示された。ユニバースは新基準をクリアし、9月1日に発売の予定となった。新型はエンジンを小排気量化するとともに新たな変速機を採用、また各部に使い勝手を向上させる改良が行われた。
 新型ユニバースにいち早く試乗し、新型小排気量エンジンの使い勝手などを、千葉県を舞台に体験した。

●乗って、見て、聞いて 新型2階建てバスを堪能 第13回クラブバスラマ・バスツアー
 第13回目となったクラブバスラマ・バスツアー。今回起用されたのは、現在国内で唯一展開されているダブルデッカー、スカニア/バンホールアストロメガ。東京ヤサカ観光が導入した車両によるツアーとなった。ツアーの道中、スカニア担当者から車両の説明などが行われた。またドライバーによる車両の評価は、果たして…!? 併せてスウェーデン・セーデルテリエのスカニア工場の様子を簡単にご紹介する。

●観光バスの話題
◆クラブツーリズムのフラッグシップ“碧号”運行開始
 クラブツーリズムは7月から新型バス“ロイヤルクルーザー四季の華「碧号」”の運行を開始した。この車両は横2+1の3列19席、最後部に大型化粧室を設けたスーパーハイデッカーで、最上級のバスの旅を謳うツアーに使用される。
◆台湾製の観光バス初上陸!
 昨年の中国製観光バスに続き、今度は台湾製の観光バスが初上陸を果たした。車両はイベコ製シャーシーに台湾のコーチビルダーがボデー架装した1台である。輸入を手掛けた博洋自動車に取材した。
◆全国貸切バスウォッチング
 全国各地の多彩な事業者の貸切バスを、誌面で一挙公開。
◆「君の名は」のあの場所を体験
 大ヒットした長編アニメーション映画「君の名は」に登場した町並みを、レストランバスで回ろうというユニークなツアーが行われている。KADOKAWAとWIllerの両グループがコラボし、映画に出てきた場所を訪ね、登場したスイーツを楽しむツアーである。

●東京都心で自動運転小型バスが実験走行
 7月に東京港区の公園を舞台に、小型バスの自動運転実験が行われた。自動運転バスの実用化に向けて、安全性などの確認のほか、人々に不安なく受け入れられるかなどの調査も行われた。

●49年ぶり!日光軌道線がバスになって還ってきた
 8月10日、東武鬼怒川線でSLの運行が51年ぶりに復活した。そして東武日光軌道線が49年ぶりに走り出した―実はこの電車は、バス。保存されていた車両を参考に、バスを改装したユニークな1台である。

●日野自動車新社長 下義生氏就任インタビューから
 日野自動車の社長が交代した。新社長に就任された下義生氏はバス設計や、初代セレガの企画に携わった方である。本誌では創刊3号で、セレガ都市間高速仕様による大阪―東京に同乗いただいたことがある。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●NEW MODEL いすゞガーラ/日野メルファ・いすゞガーラミオ/いすゞエルガ・日野ブルーリボン/いすゞエルガミオ・日野レインボー/日産NV350キャラバンマイクロバス
●カラーLED式行先表示器のガラス越しでの色度変化
●東京シャトル500万人達成/名古屋駅バスターミナルはユニバーサルデザインに/仙台でトヨタFCバスが走行/石垣島の自動運転バス実験走行
●各地のバスイベントスケジュール
●各地の新車から 
●新バスドライバーのひとりごと 路線間違い
●海外記事 香港:ユーロVIダブルデッカーが初登場
        韓国:MANライオンズダブルデッカー、韓国上陸
●新車一覧 京都市交通局/横浜市交通局/東京都交通局 ほか

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