バスラマ 166号 (2018年2月25日発行) 定価1,471円 (本体1,362円+税) A4判 96ページ ISBN 978-4-89980-166-5 |
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【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問201
山梨交通
山梨交通は甲府を中心とする国中地方を中心に広い路線エリアを持ち、静岡県内でも一般路線バスを運行する。山梨県でバスの運行が始まってからちょうど100年、同社は地域の足として日々路線を運行しつつ、利便性向上やバリアフリー推進、環境保全など先進的な取り組みを積極的に行っている。また高速バスやコミュニティバスなどでも利用促進の工夫を進めている。これまで本誌でも度々取材しているが、あらためて事業者訪問として、No.44以来20年ぶりに冬の山梨交通を訪ねた。取材記事と併せて、多彩な車両をラインアップする保有車をアルバム形式でご紹介するとともに、保存車両の紹介など関連記事を用意した。
●特集 2ペダルの最新観光車試乗
◆20年ぶりのAMT観光バス 改めて、三菱ふそうエアロエースに乗る
三菱ふそうの大型観光バスは、最新の改良で駆動系は8速AMTのみとなった。No.163のエアロクィーンに続き、今号ではエアロエースに試乗した。同社が20年前に設定したINOMAT搭載車から久しぶりのAMT観光車である。エアロクィーンは山間路の試乗となったが、今回は比較的平坦な高速道路を中心に、AMTにより注目しつつ試乗した。
●バスラマ初 中国製バスに乗る 本命AT車登場!オノエンスター
国産バスが選択肢を減らす中で外国製のバスが相次いで登場している。オノエンスターは、オノエンジニアリングが輸入する中国・揚州亜星製の観光車のブランド名で、8mハイデッカーという国産車にはないサイズである。これまでMT車が展開されてきたが、このほどアリソン製トルコンAT搭載車がデビューした。バスラマとしては、初の中国製バス試乗となった。
●過去最大で最後 Kortrijk の Busworld 【後編】
300台以上のバスが集結し、世界最大のバスショーとなっているBusworld Kortrijk。1971年の初回以来ベルギー・コルトライクで開催されてきたが、当地での開催は今回が最後となり、次回2019年はブリュッセルでの開催がアナウンスされている。コルトライク最後のバスワールドの様子をご紹介する。「後編」では、観光系の車両や小型バスなどを中心にご紹介する。
◆モン・サン・ミシェルと両運転台シャトルバス
フランスの世界遺産モン・サン・ミシェルは干潮時に砂州で陸続きになる小島にある。同地を訪れる手段の一つにシャトルバスがあるが、特殊な地理条件を反映し、両運転台型のユニークな車両が起用されている。
◆カミンズ バス用電気駆動系を発表
アメリカのエンジンメーカー・カミンズは世界の多彩なコーチビルダーにエンジンを供給するスペシャリストである。電気バスの普及が進む中で、カミンズから電気駆動系およびエンジンを活用するレンジエクステンダーの提案が行われた。
●動き出した三井物産の電気バス事業
世界的に電気バスへの関心が高まる中で、三井物産がポルトガル製電気バスの拡販に向けて活動を始めた。同社は2017年12月に同国カエターノに出資し、同社の電気バス事業展開のパートナーに名乗りを上げている。日本のバス業界ではまた実用運行の事例も少ないが、将来の普及の可能性は大きい。日本市場への展開も視野に動き出した、三井物産の担当部署に取材した。
●富士重工製の都営バスがラストラン
東京都交通局から、富士重工製のバスが全車引退した。都営バスは1947年に富士重工製ボデーを初採用して以来、同社がバス事業から撤退した2003年まで、長年にわたり採用を続けてきた。最後まで在籍したN-K468は1月27日のお別れ営業運行を以て引退した。
◆連動企画として、富士重工製の都営バス ミニアルバムを掲載
●パイオニアと茨城交通 自動運転技術開発に向けた実証実験開始
パイオニア、みちのりホールディングス、茨城交通の3社は、常陸太田市内で自動運転の技術開発に向けた実証実験を開始した。今回は将来のバス自動運転化に向けたデータ収集などが目的と言う。実証実験の車両に同乗し、現場を取材した。
●常に健康で乗務してもらうために―WILLER EXPRESS東京営業所開設
WILLER EXPRESSは東京と大阪を拠点に路線を全国展開している。このほど同社は東京・新木場に、本社機能を併せ持つ営業所を新設した。同社の大半の車両が出入りする新営業所を訪問し、車庫や営業所、宿泊施設を取材するとともに、全社一丸で取り組んでいる健康管理の話も聞いた。
●冬でも元気!2018年1月の北海道のバス達
2018年1~2月にかけて、日本海側の天候は大荒れとなり、各地で大雪となって交通が大混乱となった。雪と寒さに慣れている北海道でも地域によっては影響が出たが、そのタイミングでの訪問中に見たバスの話題をご紹介する。
●第21回バスラマ賞はトヨタコースターに
2017年に登場した新型バスや新しいバスサービス、バスに関する研究論文などの中から、本誌が利用者の立場で最も優れたものを表彰する第21回バスラマ賞は、トヨタ自動車がが開発した4代目コースターに決定した。
●短期連載 ここまで来たバスのAMT化 日野自動車
わずか数年前までMTが当たり前だった日本のバスが、ここに来て急速に2ペダル化している。今回は日野自動が1980年代に取り組んだ黎明期のAMT、そしてハード・ソフトともに進化し、さらにトラックでの経験を経て再び表舞台に登場した最新のAMT“Pro
Shift”を担当者に取材した。
粒よりの最新レポート、連載ほか
●NEW MODEL トヨタハイエースコミューター
●お台場で3社が水陸両用バスを運行
●熊本県で産官学連携の電気バスが営業路線で実証運行へ
●松本バスターミナルリニューアルオープン
●各地の新車から
●全国貸切バスウォッチング
●新バスドライバーのひとりごと バスは道路を走ります
●海外記事 香港:エンヴァイロ200MMC、ニューワールドファーストバスに登場/韓国:電気バス戦国時代 ほか
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