バスラマ 167号
(2018年4月25日発行)


定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-167-2

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
202
近鉄バス
 近鉄バスは日本最大の路線網を持つ民営鉄道・近畿日本鉄道(近鉄)から1999年に分離独立したバス事業者である。本誌では近畿日本鉄道自動車局当時のNo.38で紹介して以来の事業者訪問となった。同社は大阪府の東南部・河内地区や京都市内の近鉄沿線などを中心に路線を展開する。また1988年に進出した都市間高速バスでは、大阪・京都と東北、関東、四国、九州など全国各地を広く結ぶ路線を運行する。
 取材記事と併せて、多彩な車両をラインアップする保有車をアルバム形式でご紹介する。また多彩な顔を持つ一般路線および高速路線、オープントップ観光バス Osaka Sky Vista試乗記、安全輸送の確保をねらい導入した安全運転訓練車など関連記事を用意した。

〈近鉄バス本社がある河内小坂駅にて〉


●特集 春のオムニバス
◆京成バス 2階建て車両導入/ジャムジャムエクスプレス 夜行高速バスに2階建て車両導入/都営バスが新型FCバスを導入/プリンセスライン BYD電気バスを増車/奈良交通の連節バス 万全の体制で稼働開始/クラブツーリズム ロイヤルクルーザー関西デビュー!/岐阜バスにエンペラーIIデビュー!/日本交通の最上級貸切車は乗客定員14人/日立BRTの第II期区間が先行開業/しずてつジャストラインが新車ほか6台をお披露目

 行政や多くの企業が新年度を迎えるこの時期は、各地から届くバスの話題も数多い。この時期に各地でデビューした新型車や新しいバスの運行をまとめて、オムニバス形式でお届けする特集が「春のオムニバス」である。

〈左から、日立BRT、京成バスのスカニア/バンホールアストロメガ、奈良交通連節バス〉

●ユニバースに待望のAT車デビュー
国内のバス市場では700台を超えるヒュンダイ・ユニバースが稼働している。ユニバースの定評は豊なトルクがもたらす力強い走りと価格競争力だが、フィンガーコントロールに慣れた国産観光バスのドライバーからは、ギヤシフトの操作系の改良が期待されていた。日本の観光バスが2ペダル化に大きく変化しようとする今、ユニバースのAT車登場は絶妙なタイミングと言える。

〈茨城県内の旅客施設にて〉

●きのうと同じ 大阪市営バスから大阪シティバスへ
 年度替わりのこの時期、大阪市交通局は114年の歴史を閉じ、民営化がスタートした。2018年4月1日から市営地下鉄・ニュートラム部門は大阪市高速電気軌道株式会社(に、市営バスは大阪シティバス株式会社として新たな歴史を歩み始めた。本誌では民営化の前後やその舞台裏を取材した。2月には「市営バス最後のイベント」と銘打って、親子のバス運転体験会が開催された。そのようなイベントと並行し、各営業所では車体表示の変更などスムーズな移行を行うための作業が黙々と進められていた。


●ハンディを乗り越えてあこがれのバスドライバーに
 昨年12月、東京バスグループの東京バス株式会社に、聴覚障害を持つドライバーが誕生した。松山ドライバーは生まれつきの聴覚障碍者だが、普通免許の取得でクルマへの関心を高め、やがて大型免許を得てトラックドライバーに。さらに大型二種免許の取得で憧れのバスドライバーへと階段を昇った。

●オノエンスター 個性的な中国製バスをを日本市場に~オノエンジニアリング代表取締役社長 小野晃弘氏に聞く
 先号でAT車を試乗したオノエンスターは、MT車を皮切りに2107年秋より国内販売されている中国製観光バスである。輸入・販売を手掛けるオノエンジニアリングの小野晃弘代表取締役社長に、オノエンスターの詳細や今後の展開などについてお聞きした。

●第21回バスラマ賞をトヨタコースターに贈呈
 2017年に登場した新型バスや新しいバスサービス、バスに関する研究論文などの中から、本誌が利用者の立場で最も優れたものを表彰する第21回バスラマ賞は、トヨタ自動車が発売した4代目コースターに決定した。3月に同車の生産工場である岐阜車体工業で授賞式を行った。

●短期連載 ここまで来たバスのAMT化 三菱ふそうトラック・バス
 わずか数年前までMTが当たり前だった日本のバスが、ここに来て急速に2ペダル化している。今回は三菱ふそうに取材した。同社が1980年代に先鞭をつけたフィンガーコントロールが大きく進化した黎明期の2ペダルAMT・MMAT、より普及を目指したINOMATなど過去のAMTから、世界初の商用車用デュアルクラッチAMT・DUONI、グループ企業とコンポーネントを共有する最新のShiftPilotを紹介する。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●スーパーハイデッカー・ノンステップバス採用実績
●全国貸切バスウォッチング
●奈良交通のバスロケーションシステム自社開発 本年度中には全路線に展開
●中小型バスも安全装備は抜かりなく 東豊観光のモービルアイは運行管理にも活用
●マジカル・テクニカ インバウンド向け高級小型バスのプロトタイプを発表
●ただいま!日野オートプラザに2階建てバス・グランビュー帰還
●会津若松市でスマートバス停の実証実験がスタート
●一層のコスト削減が求められる輸送業界に提案 ブリヂストンECOPIA M881の公開燃費テスト
●ZF、都営バスのフルフラットノンステップバスにコンポーネントを供給
●NEW MODEL いすゞエルガハイブリッド
●各地の新車から
●全国貸切バスウォッチング
●新バスドライバーのひとりごと バスの利用は難しい?
●海外記事 香港:MAN ND363Fがニューランタオバスに登場/韓国:京畿道でMANライオンズシティCNGノンステップバス導入 ほか

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