バスラマ 174号
(2019年6月22日発行)


定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-174-0

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
209
大阪シティバス

 大阪シティバスが大阪市交通局の民営化を受けて、2018年4月1日から交通局の路線を一括して引き受けてから1年が経過した。全国的に公営事業者の民営化が進んでいるが、大阪市ほどの規模を民営化したのは初めてである。大都市の“足”を止めることなく、円滑な移管を実現するために、利用者に見える部分、見えない部分の双方で大きな動きがあった。全面移管から1年が経過した大阪シティバスを訪問し、民営化前後の動きや現状、新たな動きを取材した。
●大阪シティバスの所属する大阪メトログループでは、2019年4月1日からBRT「いまざとライナー」を開設した。この路線は大阪メトロの地下鉄線延伸計画路線に沿って走行し、将来的な地下鉄利用の需要喚起などをねらう。大阪メトロに取材した。
●取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、大阪シティバス研修センター取材記やいまざとライナー試乗記、車両一覧など関連記事を掲載する。

●新型車速報 いすゞ&日野からハイブリッド連節バスが発売開始!

 5月27日、いすゞ自動車&日野自動車から両社が共同開発した新型ハイブリッド連節バスが発売された。車名は「いすゞエルガデュオ」(型式LX525Z1)および「日野ブルーリボンハイブリッド連節バス」(型式KX55Z1)である。車両はいすゞエルガ/日野ブルーリボンをベースに日野製ハイブリッド駆動系を搭載、また車軸やターンテーブルなどには海外製コンポーネントを採用した。

2019バステクフォーラム開催

5月17日、大阪・舞洲スポーツアイランド「空の広場」を舞台に、ぽると出版主催の体験型バスイベント「2019バステクフォーラム」が開催された。このイベントは2010年にバスラマ創刊20周年を記念して初開催され、大阪での開催は今回で10回目を迎えた。会場には最新の車両や用品機器、各種サービスおよびソリューションなどの展示や実演が行われた。また各種最新車両の運転体験や、最新鋭の安全装備実演体験などが行われた。

●ドリーム号50年に見る旅客サービス

国鉄~JRの東名ハイウェイバスが、2019年6月10日で開業50周年を迎えた。日本のバス技術進化の中で、国鉄ハイウェイバスが果たしてきた役割は大きく、これまでバスラマや年鑑バスラマ、スペシャルなどでご紹介してきた。今回はこれまで取り上げてこなかった利用者に向けたサービスに焦点を置き、国鉄バスの時代から長年にわたり東名ハイウェイバスを愛用しているバスファンに、旅客サービスの移り変わりをご紹介いただいた。

●「シティバスはATが標準」の時代到来〈前編〉バス事業者の対応を聞く
 日本のシティバスでトルコンATが稼働を始めたのは1970年代の終わりだが、長年わたりMTが主流のままでATはなかなか普及しなかった。しかしノンステップバスを契機に各社の大型シティバスにAT仕様が設定され、さらに近年の小排気量ターボ化によりATおよびAMTによる2ペダル車のみとなった。ATの使用経験が蓄積されてきた中で、ATバスを使用してきた事業者である阪急バスに、あらためて「いまどきのATの話題」を聞いた。

●新登場した小型路線バス用タイヤ ブリヂストンDURAVIS G640 小田急バスの使用現場を訪ねて
 ブリヂストンからコミュニティバス専用と銘打ったタイヤが登場した。小型バスはコミュニティバスを中心に、大型バスとは異なる使用条件や走行環境で使われるため、タイヤにはまた異なる性能が求められる。いち早く専用タイヤを採用した小田急バスを訪問するとともに、メーカーに開発の狙いを聞いた。

●JRバス関東のアストロメガ6台体制に&JRバステックでもアストロメガ運行開始
 JRバス関東ではこの春、2階建てバス・スカニア/バンホールTDXアストロメガを4台増備し、計6台体制とした。また同社子会社で東名ハイウェイバスの一部などを運行するJRバステックにも、アストロメガが採用された。

●走り出した三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース2019年モデル
 この4月に販売が開始された三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース2019年モデルが、続々と各地の事業者で稼働をスタートしている。全国で走り始めた最新モデルを一挙ご紹介。

短期連載 バリアフリー対応バスの系譜をたどる 第3回 シティバスの乗降性改善-3
 高齢化社会の進展やオリンピック・パラリンピック対応などで、バリアフリー対応バスの話題をよく耳にするようになった。連載第3回目は、大型ノンステップバスが出揃った1998年の暮れに登場した中型ノンステップバスと、大型ノンステップバスの低廉化に向けた動き、標準仕様ノンステップバスなどを取り上げる。

私の知っているバス達 3 海外のバスを通じて見えたもの 〈バスラマ編集長 和田由貴夫〉
 バスラマには国内外の多彩なバスの話題を掲載しているが、ここでは今現在の情報とは少し離れて、バスを眺めてみようと思う。1970年代半ば、日本ではバスファンの活動が始まっていたが、当時は海外のバスに触れる機会はごく稀であり、馴染みのない海外のバスに興味を持つ人はいなかった。一方で輸出を通じて海外を知るメーカー関係者は、海外を強く意識していた。執筆活動を通じてバスと関わる中で、実際に海外のバスに触れる機会を得るとともに、海外からの目線も知るようになった。

ちょこっと定観 2 KEIKYU OPEN TOP BUS 横浜
 手軽な定期観光バスのご紹介第2回目は、この4月から横浜で走り始めた京浜急行電鉄/京浜急行バスの“KEIKYU OPEN TOP BUS 横浜”である。市内中心部の見どころをオープントップ2階建てバスで巡る、これまでになかった定期観光バスだ。

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●各地の新車から/全国貸切バスウォッチング
●平和橋自動車教習所とバス会社がコラボ/西鉄バス北九州の連節バス/会津乗合の電気バスが尾瀬で運行開始/各地の話題から 西鉄バスの「令和仕様」 阪急バスグループお客様感謝Dayほか/どらなびEXPO2019春/TDBCフォーラム2018開催/WILLERがシンガポールで自動運転バスを運行 ほか
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