バスラマ 175号
(2019年8月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】
消費税8%:1,471円
消費税10%:1,498円
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-175-7

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
210
長電バス

 長電バスは長野県北部を拠点とするバス事業者で、長野電鉄から1995年に分離独立した事業者である。現在は長野電鉄沿線やしなの鉄道沿線などに路線網を展開している。長電バスはエリアに著名な高原リゾートやスキーリゾートなどが点在し、貸切バスの需要が堅調な一方で、一般路線は利用が限られている。長電バスを訪問し、現況を取材するとともに路線網の維持継続を図る様々な施策を聞いた。
 取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、アーカイブスおよび車両一覧など関連記事を掲載する。

●特集 UITP2019 公共交通の課題と解答がここにある

公共交通をテーマにした世界最大のイベント「UITPグローバルパブリックトランスポートサミット2019」がスウェーデン・ストックホルムで開催された。あらゆる形の公共交通を扱う中で、バスは近年はディーゼル車から電気駆動系へのシフト、自動運転、MaaSの活用などIT技術の活用に注目が集まる。
 UITPに出展されたバスを紹介するとともに、バイオガスを活用する地元事業者SLを訪問。また日本から参加した出展者の中から、バス技術を展示したレシップおよびデンソーのブースをご紹介。

●安全機能をステップアップ 新型日野セレガ登場

 日野自動車の大型観光バス・セレガが改良を受け、7月1日に発売された。セレガは昨年の改良でドライバー異常時対応システム(EDSS)を搭載したが、わずか1年でEDSSが自動検知式へとステップアップした。改良された新型セレガの安全機構やEDSSの作動の様子をお伝えする。

発進!いすゞエルガデュオ連節バス

国産初のハイブリッド連節バスとして、いすゞエルガデュオ/日野ブルーリボンハイブリッド連節バスが登場した。このバスは全長18mの車体にエルガ/ブルーリボンよりも大きなエンジンを搭載、さらにディーゼル―電気ハイブリッドシステムにより駆動する。いすゞ藤沢工場にて、エルガデュオを試乗する機会を得たので、インプレッションをお届けする。果たして前後2車体で全長18mの超長尺バスの運転感覚は。

●バスラマのブラジルバス紀行
 地球のちょうど裏側に位置するブラジルは、移民などで長年にわたり日本と交流がある。そのブラジルを本拠とするマルコポーロは、世界最大のバスボデーメーカーとして年間2万台ものバスを生産している。同社はコーチビルダーに特化しており、欧州系シャーシーを中心に大小多彩なバスボデーを架装している。今回はブラジル南部カシアスドスールの本社工場を訪ねた。

●はとバスの整備とリビルドターボ
 東京の定期環状・貸切バスとして創業71年目に入ったはとバスは、オーソドックスな観光車から他社にない輸入車まで、多彩な車両を運行している。それを支えるのが、自社車両の整備を一手に引き受ける整備部の存在である。近年のバス整備の中で、キーとなっている精密なコンポーネントの一つ、VGターボについて話を聞いた。

●後付可能な右左折巻き込み防止警報装置 シールドプラス
 5月に開催したバステクフォーラムで注目を集めた安全装備に、九州産交バスの車両に搭載された後付型EDSSと右左折巻き込み防止警報装置“シールドプラス”があった。シールドプラスはカメラでバス周辺の歩行者や自転車などを検出し、右左折時の事故を未然に防ぐ安全機構である。

●「シティバスはATが標準」の時代到来〈後編〉アフターサービス業者の対応を聞く
 日本のシティバスへのAT導入は、ノンステップバスを契機に各社の大型シティバスに設定され、さらに近年の小排気量ターボ化によりATおよびAMTによる2ペダル車のみとなった。それ以前は関西を中心に少しずつ普及の兆しを見せていたが、日本のバス用AT黎明期から長年にわたりATの保守を通じて事業者をささえてきたのが、今回訪問した関西ヂーゼルである。

●走り出したアストロメガ 岩手県北自動車/西日本JRバス
 J2階建てバス・スカニア/バンホールTDXアストロメガが各地の事業者で続々と走り出している。今号では岩手県北自動車が県内急行バスに導入したアストロメガと、西日本JRバスが大阪―東京間の高速バスに採用したアストロメガをご紹介。

●全国貸切バスウォッチング/各地の新車から
 この4月に販売が開始された三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース2019年モデルが、続々と各地の事業者で稼働をスタートしている。全国で走り始めたエアロクィーン&エアロエースを中心に、ダブルデッカーや連節バス、路線車など各地の事業者が採用した新車をご紹介。

短期連載 バリアフリー対応バスの系譜をたどる 第4回 シティバスの乗降性改善-4
 高齢化社会の進展やオリンピック・パラリンピック対応などで、バリアフリー対応バスの話題をよく耳にするようになった。連載第4回目は、国産ノンステップバスが中型車に波及しつつあった1999年に登場した輸入小型ノンステップバス・クセニッツ、遅れて登場したオムニノーバ、そして輸入バスに刺激されて登場した日野ポンチョや三菱ふそうME、西日本車体が架装した種々の小型低床バスである。

私の知っているバス達 4 バスファンが市民権を得るまで 〈バスラマ編集長 和田由貴夫〉
 バスラマには国内外の多彩なバスの話題を掲載しているが、ここでは今現在の情報とは少し離れて、バスを眺めてみようと思う。子供の頃の貸切バスの体験から、1970年代半ばの日本のバスファン活動の黎明期のエピソードを綴る。現在ではすっかり定着した“バスファン”や“バスファンによるバスツアー”の事始め、そしてクラブバスラマ・バスツアーなどバス文化が定着するまでの道のりを取り上げる。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●各地の新車から/全国貸切バスウォッチング
●3年ぶりのスルッとKANSAIバスまつり
●WILLER 観光型MaaSを北海道と京都で展開/ベトナムで都市間バスを運行開始
●新型車 いすゞ・日野各車/トヨタコースター・リエッセII/トヨタSORA
●新バスドライバーのひとりごと 絡まった糸
●海外連載記事 
 香港:新登場!ボルボB8L/ライトバス・ジェミナイ3
 韓国:観光バスの王様が変身!大宇BX212フェイスリフト

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バックナンバー 昔の事業者訪問
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