バスラマ 178号
(2020年2月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-178-8

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
213
京都市交通局

 京都市交通局は明治期の市電以来の長い歴史を持ち、国内屈指の観光都市・京都の公共交通機関として大きな存在感を誇る。これまで本誌では2回事業訪問を行った。当時は利用低迷に苦しんでいた京都市交通局だが、様々な施策によるコスト低減、市民が使いやすい・乗りやすいバスの提案などに加え、国内外からの観光客などで利用者は増加に転じ、黒字化を達成した。2020年1月に京都市を再訪し、復活を遂げた京都市バスの今を取材した
 取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、車両一覧など関連記事を掲載する。

◆ちょこっと定観 1日乗車券で巡る古都の旅
 
都市観光の定番といえば定期観光バスだが、豊富な歴史資源に恵まれた京都市では1日乗車券・2日乗車券などを活用することで、アラカルトの観光の旅を楽しめる。また京都市では、観光客をターゲットとした専用系統も設定する。1日券を片手に、京都市内を足の向くままに散策した。

●特集 2020 電気バス最新動向

世界の都市で電気バスが台数を増やし、普及の時代を迎えている。日本ではディーゼル車とハイブリッド車が主流だが、小型EVや輸入大型車などで徐々に存在感と認知度が高まっている。また完成車ではなく、既存ディーゼル車のEV化改造により電気バスを走らせる事例も出ている。全国各地で姿を現し始めた電気バスの話題を、特集でお届けする。

◆西鉄で大型電気バスが走り出した

西日本鉄道では電気バスの持つ排出ガスゼロという環境性能、経済性に加えて、実現の可能性が見えてきた自動運転との親和性などからも電気バスの研究を進めており、このほど独自の大型電気バスがデビューを果たした。車両は使用過程車をベースにEVコンバージョンを行い、ダイヤ固定で稼働する。またこの車両には、営業運行する大型路線バスで初めてモービルアイ・シールドプラスを装着し、右左折時の安全性を向上させてる。


◆潜入!IKEBUSの秘密基地
先号でお伝えしたように、東京・豊島区池袋周辺で、ちょっと変わった真っ赤な小型電気バス“IKEBUS”が走り始めた。豊島区某所にあるIKEBUSの棲み処に潜入した。

◆アルファバスe-CITYを体感する
11月に開催されたバステク in 首都圏に登場した中国製EVアルファバスは、運転体験や客席試乗などで非常に高い人気を示した。このほどe-CITYに試乗する機会を得て、ディーゼル車とはまた異なる運転フィーリングを味わった。

◆ANA、大型バスで自動運転
全日空が1月末まで、羽田空港で大型電気バスによる自動運転の実証実験を行った。通行車両や人が限定される制限区域内は公道に比べて安全の確保がしやすく、自動運転実用化が期待されている。これまで小型車で行われてきた実験に、中国BYDの大型電気バスが起用された。

●バスワールド2019の会場から〈後編〉
 これまでベルギー・コルトライクで開催されてきた世界最大のバスショー“バスワールド”が、今回からブリュッセル開催となった。会場には欧州を中心に世界から屋内310台・試乗用42台ものバスが登場した。前回のシティバスに引き続き、「後編」では、電気バスや観光系の新型車、コンポーネントの中から目を惹くものを取り上げる。
◆稼働する電気バス ユトレヒト&ブリュッセル
バスワールドでは電気バスが主役となったが、実際の状況はどうなのだろうか。オランダ・ユトレヒトとベルギー・ブリュッセルの事例をご紹介する。欧州では脱ディーゼル化が着実に動き出していると言えそうだ。


●国産ハイブリッド連節バスの1号車“港・ヨコハマデビュー”

 横浜市交通局はベイサイドに整備される施設の回遊性を高める新たなバスルートを解説し、国産ハイブリッド連節バス初号車が採用された。運行時典では4台体制となる。

バスが目的のバスツアー催行 東急バスと西武バスのコラボ企画

東急バスと西武バスがタッグを組んだユニークなバスツアーが開催された。同日、双方のエリアを出発・解散地にしたバスツアーが設定され、相互の営業所を訪問してユニークな車両と対面した。。

●第23回バスラマ賞に「国産ハイブリッド連節バス」「IKEBUSの運行」を選定
 ぽると出版では第23回バスラマ賞に「国産ハイブリッド連節バスの開発」と「IKEBUSの運行」の2つを選定し、1~2月に授与式を行った。

●ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジが今年も開催
 横須賀の将来のまちづくりを支えるモビリティ技術やサービスなどを紹介するイベント「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の第2回が開催された。今回は「未来に乗れる。未来が見える」をテーマに、自動運転バスの市場やドローン配送サービスなどの展示やデモンストレーション、シンポジウムが行われた。

●熊本桜町バスターミナルと SAKURA MACHI Kumamoto/熊本県内バス・電車無料の日
 2019年9月、国内有数のバスターミナル・熊本交通センターが、熊本桜町バスターミナルとして生まれ変わった。改めて新ターミナルを訪問するとともに、ターミナル開業に合わせて実施された「熊本県内バス・電車無料の日」について、その効果と課題を聞いた。

私の知っているバス達 6 最終回「枠組みを超えて見えるアイデア」 〈バスラマ編集長 和田由貴夫〉
 バスラマには国内外の多彩なバスの話題を掲載しているが、ここでは今現在の情報とは少し離れて、バスを眺めてみようと思う。最終回では、バスラマ創刊以降の数々の巡り合いから、印象に残る幾つかをご紹介したい。筆者が体験した外国でのバス移動、富士重と西工、地方のバスとどう向き合うか、などである。

バリアフリー対応バスの系譜をたどる5 メーカー再編に伴う車種の変動など
 連載第4回でふれた大型ノンステップバスの前中扉間ノンステップ車への集約は、新たな排出ガス規制施行と同時期であったが、日本のバスメーカーはさらにメーカーの再編という大きな転機を迎えていた。これによりモデル集約が進むとともに、交通バリアフリーとも連携する標準仕様ノンステップバス認定は規定がより細かくなり、標準仕様に準拠するモデルが普及していく。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●各地の新車から/全国貸切バスウォッチング
●日本バス協会 中央技術委員会全国大会 業務報告から「ディーゼルエンジン吸排気系負担軽減への挑戦」
●発売が近付くオノエンスター電気バス/新常磐交通がトヨタSORA導入
●TTSが“WEBによるコア調査報告サービス”を本格スタート
●京急ミュージアムがオープン!
●どらなびバス営業所見学会 日立自動車交通で開催
●新バスドライバーのひとりごと 乗客のパワー
●海外連載記事 
 香港:シティバス&NWFBに登場した新型ボルボB8L
 韓国:現代自動車の“屈折バス”世宗市を走る

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