バスラマ 183号
(2020年12月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-183-2

【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
219
芸陽バス

 芸陽バスは広島県東部・芸備地方をエリアに、間もなく創立90周年を迎える老舗路線事業者である。長年にわたり広島電鉄および広島バスとの関係が強かったが、2012年に広島電鉄の子会社となっている。近年は路線の選択と集中を図り、また事業廃止した三原市交通局の路線を継承するなど、エリア内により集中した路線運行を行うとともに、広島市に直通する高速路線は人気を呼んでいる。県内の事業者と共同歩調で、ICバス乗車システムやIT化、サービス共通化などを行っていることも特筆できる。
 取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、アーカイブスや車両一覧など関連記事を掲載する。

●バス事業者訪問220
鯱バス

 鯱バスは名古屋を中心に愛知一円および岐阜、静岡(グループ会社)をエリアに貸切バスを展開する老舗貸切事業者である。以前は東急鯱バスとして知られていたが、2009年に独立し、現在は再生ファンドのロータス・キャピタル・パートナーズが主要株主となっている。また観光貸切バスの印象が強い鯱バスだが、路線車によるきめ細かな送迎輸送も行っている。鯱バスでは長年にわたりバス事業で得た経験に加え、新たな知見を得て時代が求める観光バスの提案を行っている。
 取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、保有車両一覧を掲載する。

●電気バス&FCバス最新情報
 全国各地で電気バスや燃料電池の導入が進んでいる。これまでのような大都市圏に加えて、中小都市や地方部で、より積極的な導入が目だっている。
◆横浜市EVバス実証実験 発進!
 No.182の事業者訪問で予告されていた横浜市の大型電気バスの実証実験運行が始まった。熊本での実証実験の延長線上に位置付けられるが、横浜は市街地の渋滞や登降坂が多く、厳しい走行環境が舞台となる。実証実験では横浜駅西口を発着する路線の中から、坂道や渋滞路、長距離系統など選りすぐりで5路線を日替わり運行する。車両の概要と車両披露セレモニー、実際の試乗記を掲載する。
◆BYD電気バスの話題 協同バス&ハウステンボス

 中国の大手電池メーカーBYDの電気バスが、国内でも着実に数を増やしている。
 埼玉県の協同バスは、これまで低公害車の主力としてきたCNGバスに代えて、BYD電気バスを1台採用した。
 長崎県のハウステンボスは、園内パークバスおよびホテル宿泊者送迎バスとして、BYDの大型電気バスと同小型電気バスを計10台採用した。
◆トヨタSORA燃料電池バスの話題 JRバス関東&西武バス&東武バス

 量産大型燃料電池バスのトヨタSORAは、首都圏を中心に導入が相次いでいる。
 JRバス関東では10月から東京駅を起終点とする循環路線でSORAの運行を開始した。なおSORAは2台導入されている。
 西武バス&東武バスは、埼玉県の第一陣となるSORAを同タイミングで導入した。西武バスは所沢市の、東武バスは富士見市の路線で稼働が予定されている。
●このほか別項目として、四国電力が採用した従業員送迎用電気バスや、飯田市の電気バス実証実験の話題などをお伝えする。

●第6回 バステク in 首都圏に見る最新技術と感染症対策機器・用品

 ぽると出版は2020年10月30日、さいたま市の埼玉スタジアム2002で体験型バスイベント「第6回 バステク in 首都圏」を開催した。新型コロナ感染症拡大により開催が危ぶまれる中で、万全の感染症対策を準備した上での開催となり、首都圏を中心とするバス関係者の来場で賑わった。各社の最新型車両や最新の機器・用品、サービスが展示されたが、時節を反映し感染症対策関連の出展も目立った。併せて電気バスやディーゼル観光車の運転体験試乗も行われた。

【レポート】三重交通初の連節バス「神都」ライナー運行開始
 伊勢神宮へのアクセスとして輸送力に期待が寄せられてきた三重交通の連節バス「神都ライナー」が、いよいよ運行を開始した。当面はプレ運行の位置づけで、2021年4月から本格運行を予定する。

【レポート】東京都営バスの無線システムが一新
 東京都交通局が車両に装備する無線システムが一新された。最新型ではGPSによりリアルタイムで車両位置が把握しやすくなり、また通話品質のよいIP無線機となり、動態管理も含め機能が大幅に向上した。

【レポート】箱根登山バスの安全運転訓練車
 箱根登山バスは、団塊世代の引退と若手への世代交代が急ピッチで進んでいる。同社の路線は市街地路線と観光客の多い山間路線で、運行環境に大きな違いがある。ベテランの培った技術を若手に伝授する必要性から、ドライバーと指導員が視野や操作を共有できる、これまでの教習車にはなかった装備が盛り込まれた安全運転訓練車が登場した。

【トピックス】空前絶後!?JR4社のエアロキングが集結した
 JR高速バスに輝かしい足跡を記してきたダブルデッカー・三菱ふそうエアロキングは引退時期を迎えようとしている。そのJR4社のエアロキングが1カ所に終結するという空前絶後のツアーが開催された。

短期連載 私はドイツの韓国人バスドライバー 第四話・最終回
 2014年まで韓国から海外レポートを執筆していたチェイ・ウォンホ氏は、現在ドイツで路線バスのドライバーとなっている。自分の夢を実現するため渡欧した経緯や仕事の様子を短期連載でお届けする。第四話では見知らぬ土地で就職を果たし、教習から独り立ちまでを振り返る。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●各地の新車から/最新電気バス情報
●国際興業の「スマートバス停」運用開始
●進化するキャッシュレス決済
●定点撮影から見えること 西日本ジェイアールバスのカレンダーから
●自動運転の話題 茨城県境町で定期運行開始/浦和美園地区で2回目の公道走行
●各地のバスイベント&バスファン向けツアー
●新バスドライバーのひとりごと あなたならどうする?
●バリアフリー対応バスの系譜をたどる 第7回 スクールバスと観光車のバリアフリー化
●海外連載記事 
 香港:KMBが新型エンヴァイロ500MMCの短尺車を導入
 韓国:ヒュンダイカウンティ小型電気バスが運行開始
●新車一覧 休載

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