バスラマ 184号 (2021年2月25日発行) 定価:本体1,362円+税 【税込価格】1,498円 A4判 96ページ ISBN 978-4-89980-184-9 |
【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問221
大島旅客自動車
大島旅客自動車(大島バス)は、伊豆大島のバス輸送を一手に引き受ける事業者である。大島バスは長年にわたり東海汽船の直営部門として事業を行ってきたが、2003年に分離独立。その後も船の運航と一体化したバス運行を担っている。その日の天候次第で船が着岸する港が異なるなど、島のバスならではの苦労とそれに対応するノウハウを持つ。また活火山を抱える島の事業者として、過去の火山災害では大きな役割を果たしてきた。
取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、車両一覧など関連記事を掲載する。
●バス事業者訪問222
ことでんバス
ことでんバスは香川県高松市を本拠とする老舗事業者である。高松琴平電鉄のバス部門として歩んできたが1986年に分離独立、百貨店事業の破綻をきっかけとする2000年の経営危機を経て、2005年に現社名となった。かつては香川から徳島にかけて広いエリアに路線網を展開したが、今はすべて高松市内で完結する。経営再建とサービス改善を進めた同社は、ICカードシステムの導入などより使いやすいバスを目指している。
取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、ことでんバスおよび同社の前身となった事業者各社のアーカイブス、車両一覧など関連記事を掲載する。
●沖縄のバス情報2020→2021
観光が主力産業となっている沖縄県では、新型コロナウイルスによる海外旅客需要の蒸発と、緊急事態宣言による国内旅客減少により、貸切バス・乗合バスともに深刻な影響を受けている。そのなかで公共交通の需要拡大を図り、 バス活性化を目指すいくつかの試みが行われている。
◆沖縄県のバス最新事情 通勤ライナー(急行バス)実証運行/沖縄MaaSの実証実験/バスなび沖縄からのりものNAVI Okinawaに。
◆貸切バス事業者一覧
◆沖縄バスの新車など
◆てだこ浦西駅と2階建てバス
◆東京バス沖縄営業所の路線
◆東陽バスの車両
◆伊江島観光バスの電気バス近況
●電気バス最新情報
全国各地で、電気バス導入の話題が続いており、中でも中国の大手メーカーBYDの各種モデルの採用が相次いでいる。
◆BYD J6の動向 協同バスが導入/飯田市・信南交通で運行開始/主要緒元・図面
日本向け専用モデルの小型電気バスBYD J6が、埼玉県久喜市のコミュニティバス(運行:協同バス)と、飯田市のコミュニティバス(運行:信南交通)で稼働を開始した。
◆BYD K8が発売 BYDジャパンでは、全長10.5mクラスの大型電気バスK8を発売した。
◆オノエンジニアリングがアジアスタージャパンを設立
◆四国電力がアルファバス E CITY L10を導入
大型電気バス・アルファバス E CITY L10の市販第一号車が、四国電力の社員通勤バスで稼働を開始した。このバスは社員通勤で稼働するとともに、EV充放電制御技術検証の試験車両としての性格も持つ。車両が運行される坂出発電所でお話を伺った。
●自動運転バス最新動向
電気バスと同様に、自動運転バスも各地で実証運行が進められている。車両単体での走行に加え、路上センサーとのデーターやりとり、遠隔操作の実証など多彩なねらいがあり、数年中のレベル4自動運転を目指す事業者もいる。
◆各地の実証実験から 西武バス/前橋市/JR東日本/ANA/茨城交通/神奈川中央交通
◆自動車メーカーの取り組みから トヨタ/自動運転車両の呼称
◆マクニカが販売する自動運転EVシャトル・NAVYA
フランスのナビヤが製造する小型電気バス・アルマは横浜の技術系商社が輸入代理店となり、事業展開を図る。同社ではアルマに続く新型モデルの導入や、ニーズに応じた自動運転システム構築などを行っていく。
【レポート】東急バスの安全運転試験車
東急バスでは運行時の安全性向上を目的に、複数の安全システムを採用した試験車を神奈川および東京の3営業所で導入している。最新のAI技術を活用し、乗客の動きを検知して警告を発するシステムなど、多彩な装備を備えた車両が、およそ1年間の実用供試を通じて検証される。
【トピックス】東急グループが提案する新生活スタイル“DENTO”の通勤バス
東急グループでは新型コロナ禍によるテレワークの普及や移動の変化を踏まえ、新たな働き方を。実現するサービス実験「DENTO」を行っている。このうち東急バスでは、移動を就業時間として活用するシェアオフィスバス“Satellite Biz Liner”を運行する。
【イベントレポート】オートモーティブワールドの会場から
1月に東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールドに、ナビヤから小型電気バスの新モデル・エヴォが展示された。
短期連載 私はドイツの韓国人バスドライバー 補遺
2014年まで韓国から海外レポートを執筆していたチェイ・ウォンホ氏は、現在ドイツで路線バスのドライバーとなっている。自分の夢を実現するため渡欧した経緯や仕事の様子を短期連載でお届けする。今号では補遺として、チェイ氏が直面した文化の壁といかに乗り越えたかをお届けする。
粒よりの最新レポート、連載ほか
●四国交通のボンネットバス近況
2020年のバスラマ賞は「全国のバス事業関係者」に
●2020年のバスラマ賞発表
●各地の新車から/中部地方の連節バス
●〈読者の写真〉貸切バスウォッチング in 北九州
●全国のバスファン向けツアーから
●モービルアイ・シールドプラスが大型車への対応を拡大
●新バスドライバーのひとりごと 伝わらない思い
●バリアフリー対応バスの系譜をたどる 補遺
●海外連載記事
香港:スカニアのバリアフリー・リハバス
韓国:BYD eBus-12 in ソウル
●新車一覧 休載
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