バスラマ 187号
(2021年8月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
〈本体価格1,362円〉
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-187-0

【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
227
北恵那交通

 北恵那交通は岐阜県中津川市を本拠に来年で創業100周年を迎える老舗事業者で、名鉄グループの一員である。かつては鉄道も運行しており、長年にわたり地域の移動を支え続けてきた。近年はエリア内のJR東海バスや名鉄グループ各社の路線移譲を受けて、運行範囲が拡大している。地域住民に加え、コロナ禍以前は中山道の宿場町などを訪問する外国人観光客の利用も目立っていた。地域の人々の生活を支える北恵那交通を取材した。

●バス事業者訪問
228
伊勢国際観光

 伊勢国際観光は三重県伊勢市を本拠に、まもなく創業20周年を迎える貸切事業者である。同社はバスファンが理想の観光バスを求めて挑戦したユニークな貸切事業者で、20年の歳月でノウハウを蓄積し、今や地元のバス会社として定着した。“小さくても一隅で光るバス”を目指す伊勢国際観光を訪問した。

【特集】 バス事業者訪問
229・230・231
宮古島のバスは今が旬
 沖縄本島から300㎞、全12島からなる宮古諸島のうち中心となる宮古島と周辺4島は橋でつながり、それぞれがバスで結ばれている。コロナ禍前はクルーズ船が頻繁に寄港し、島内人口の幾倍もの年間インバウンド旅客数を数えて貸切需要に沸いていた。静けさを取り戻した宮古島は、国内観光客にも便利なバスルートを試みるなど、新たな取り組みを行っている。日本の他の地域では見られない、今「旬」とも言える宮古島のバス事業者3社を訪問した。
 今回は特集として、各社の事業者訪問と共に、保有車両をアルバム形式でご紹介するほか、保有車両一覧を掲載する。また交通方法変更前に撮影した各社の写真や、統合されて今は姿を消した事業者の記憶などのアーカイブスなど関連記事も豊富。
宮古協栄バス

 宮古協栄バスは宮古島と周辺3島に路線を展開する、宮古最大規模のバス事業者である。乗合馬車からスタートした同社は周辺の民間や公営事業者を統合し、島内のほぼ全域に路線網を拡大した。全体需要は決して多くない中で、限られたバスでできるだけ多くの利用需要に対応し、地域住民そして観光客の足としても活躍している。
八千代バス
 八千代バスは宮古島中心部から池間島に至る路線を運行しており、貸切バスでは島内最大手の事業者である。梯団運行に対応できる貸切車をそろえており、バスガイドも自社で養成している。コロナ禍により貸切バスは大きな影響を受けているが、その中で島内発の需要を取り込み、路線部門と合わせて事業に取り組んでいる。
共和バス
 共和バスは宮古島北西の伊良部島の事業者である。かつては伊良部島内で完結していたが、宮古島との間に海上橋が開通し、現在は宮古島まで路線が伸びている。より大きな島と陸続きになったことで伊良部島の交通環境は一変し、共和バスの路線も変化を遂げている。

【特集】
2021バステクフォーラム開催!
 7月9日、大阪・舞洲スポーツアイランドで「2021バステクフォーラム」が開催された。当初は5月21日開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言発出を受けて延期されていた。今回は32社が出展し、展示車13台 ・試乗車5台の規模となった。コロナ禍かつあいにくの不安定な天候となったが、近畿圏を中心に中部や中国地方、九州や関東から来場者があり、最新のバス機器・システム・車両・サービスなどに直に触れる、情報収集や情報交換の場となった。
 本記事では特集として、各出展社の出展内容をご紹介する。また運転体験試乗参加者に、その印象について尋ねた。

電気バスへの適切な電力供給のために
 国内でも電気バスを導入する事業者や自治体が散見されるようになってきた。現時点で国産メーカーの市販電気バスはなく、いずれも輸入車だが、バリエーションは小型から大型までのシティバスに大型観光車など幅広い。EVは夜間の非稼働時間帯に充電する運用が一般的だが、バッテリー容量の大きな電気バスは高圧大電流の充電設備が不可欠で、導入に際しては電力契約やインフラやの見直しが必要になる場合がある。電気バスを運用する事業者に充電の実情と課題をアンケート方式で尋ねるとともに、電力インフラについて、バス事業者向け新サービスを提案する関西電力に取材した。

【レポート】期待に応えて復活 三菱ふそうエアロスター前扉仕様車
 三菱ふそうの大型シティバス・エアロスターに、自家用・送迎用途を対象とする「前扉仕様車」が追加された。この車型は2017年の改良で中止されており、ユーザーからの熱い要望に応えての復活である。ふそうでは再ラインアップにあたり、ワンステップ車をベースに床面を再設計するなど、需要規模は小さい商品ながらも仕様を見直して対応した。バステクフォーラムへの出展に先立ち、同社喜連川研究所で前扉仕様車と対面した。

【レポート】東京2020 全国からバス2,000台が集結!

 7月23日から8月7日にかけて、東京2020年オリンピック競技大会が開催された。コロナ禍により原則無観客での開催となったが、世界各地から訪れた選手約1万2,000人を含め選手団スタッフやメディアなど4万人を大きく上回る関係者の輸送のために、全国約600社から2,000台ものシャトルバスが集結した。都心で稼働するオリンピックシャトルの様子を速報する。

【レポート】東急バス 長野を走る⁉長電バスの東京線60周年記念車
 長野市の街中を東急バスが走る-と言っても、実は長電バスの車両である。長野と東京は60年前からバス路線で結ばれており、現在は高速バスが走る。長電バスは運行開始60周年を記念する事業の一つとして、東急バスの現行カラーと60年前の復刻カラーの2台を導入した。長電バスの取り組みを取材した。


【短期連載】あの頃のバス 渡邉嘉也さんの写真帖から 
 撮影者の渡邉嘉也さんは京都を拠点に熱心にバスを撮影されてきた方で、その写真にはバスだけでなく周囲の空気感も漂う。長年にわたり撮影されてきた写真から、第三回は呉市交通局、一畑電鉄、徳島バスのボンネットバスを掲載する。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●各地のワクチン大規模接種会場シャトルバスから
●恐竜バス出現!京福バスのフルラッピング車
●茨城県高萩市に呼出型最適経路バス MyRideのるる 登場
●WILLERのmobiが渋谷区と京丹後で始動
●各地の新車から
●新バスドライバーのひとりごと 答えが出せない
●海外連載記事 
 香港:海底トンネル開通と龍運巴士の路線再編
 韓国:休載
●新車一覧 東京都交通局

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バックナンバー 昔の事業者訪問
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