バスラマ 205号 (2024年8月25日発行) 定価:本体1,650円 〈本体価格1,500円+消費税〉 A4判 96ページ ISBN 978-4-89980-205-1 |
【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問255
関電アメニックス 北アルプス交通事業バス
関電アメニックス北アルプス交通事業部(関西電力グループ)は長野県大町市を拠点に貸切バス・定期路線バスを運行する。現在はコミュニティバスなど地域の足として、また貸切観光バスは立山黒部アルペンルート観光に不可欠な存在として事業を行っている。コロナ禍により事業は大きな影響を受けたが、国内旅客やインバウンド旅客が急回復、一方で2024年問題に伴う運転者不足が大きな課題となっている。北アルプス交通は関西電力グループの事業方針に基づき、CO2排出量ゼロを目指しEVを導入するなど先進的な施策を行っている。
取材記事と併せ、保有車両をアルバム形式でご紹介する。また車両概要や保有車両一覧など関連記事を掲載する。
●バス事業者訪問256
東陽バス
東陽バスは沖縄本島で路線バスを運行する大手4社の中で、主に本島中南部に路線網を展開する。東陽バスは2012年に経営破綻し、この1月に沖縄バス子会社となった。自治体の合併とともに新たな交通結節点が生まれるなど路線再編を経て、新規需要の開拓にも取り組んでいる。また観光貸切には根強いニーズがある。
取材記事と併せ、保有車両をアルバム形式でご紹介する。また同車が保存する沖縄の交通方法変更に伴い大量導入された“730車”の乗車レポートと過去の記録、交通方法変更前の左ハンドル時代に撮影したアーカイブスや、車両概要や保有車両一覧など関連記事を掲載する。
●特集/バス事業者訪問257
宗谷バス 2024年夏
宗谷バスは日本の最北端・稚内市および礼文島・利尻島で路線を運行する事業者である。長年にわたり東急グループの一社としてバスを走らせてきたが、グループ再編に伴い2009年に地元資本で再出発した。広大な北海道にあって鉄道線廃止後の受け皿として、また札幌と直結する移動手段としてバスを走らせており、また豊富な観光資源を訪ねて訪れる旅行者の足となっている。東急バスから移籍した車両が多く、遠く北海道にあって東急カラーのバスが走り回る。
取材記事と併せ、保有車両をアルバム形式でご紹介する。また礼文島を巡る日本最北端の定期観光バス、1970年代後半から1980年代後半ににかけて撮影されたアーカイブスや、車両概要や保有車両一覧など関連記事を掲載する。
【試乗レポ―ト】
ヒョンデ エレクシティタウンに乗る
ヒョンデから中型電気バス・エレクシティが発売され鹿児島の岩崎産業が屋久島向けに5台導入することが発表された。エレクシティタウンは全長9mの前中扉間ノンステップバスで、既に韓国では量産モデルとして展開されている。このほど横浜沿岸地区を舞台に、同車を右ハンドル化した日本向けプロトタイプ車に試乗する機会を得た。
【レポート】
バス用エアコンの先端技術 デンソーエアクールに聞く
電気バスが増えつつある中で、いすゞから大型電気バス・エルガが発売された。電気バスはエアコンの駆動に走行用バッテリーのエネルギーを転用しており、特に冬場の航続距離に影響が大きいが、エルガEVでは電力消費を極力抑える新開発の電動パッケージエアコンが採用された。エルガEV向けエアコンを製造するデンソーエアクールを訪問するとともに、バス用エアコンならではの特徴を取材した。デンソーエアクールは現在、国内バスのエアコンの大部分を製造している。
【レポート】
名鉄バス名古屋中央営業所が移転&新高速車Arca誕生
名鉄バスでは高速バスを主管する名古屋中央営業所を、様々な新機軸を採り入れた新営業所に新築移転した。また2024年は名鉄バスが名古屋鉄道から分離独立して20周年の節目であり、新たなデザインと仕様を採用した新高速車Arcaを導入した。
【レポート】
神奈川中央交通が横浜・戸塚に国産連節バス導入
神奈川中央交通が横浜市の戸塚バスセンターと大規模団地ドリームハイツ間で連節バス“ツインライナー”の運行を開始した。連節バスにより輸送力を維持しつつ効率化を図り、生じる余力を近隣路線の維持・利便性向上に活用する。
【レポート】
はとバスオープントップバス新デザインで増車
はとバスの2階建てオープントップバスに新たに2台が加わり稼働を始めた。イギリスのバンフォード・バス・カンパニー(経営破綻したライトバスを継承)と共同開発したエクリプス・ジェミニ3で、有坂中央学園で行ったデザインコンテストの最優秀賞と優秀賞の2作品がラッピングされた新デザインを採用した。
【イベントレポート】
湾岸バスフェスタ2024夏 開催!
7月28日に千葉県で“湾岸バスフェスタ2024夏”が開催された。バス愛好家が立ち上げた企画に京成グループや地元企業などバス会社が参加し、特徴的な車両が多数登場した。
【読者寄稿】
ミャンマーの高速バス2023
本誌読者から、ミャンマーで撮影した高速バス・夜行バスの写真が寄せられた。かつては日本の中古バスが大量に現役当時のままの塗装で走る姿が注目されたが、今や状況は大きく変わり、中国製を筆頭に新車が多数導入されている。また地元でもボデー組み立てが行われているという。
【新・短期連載】
カタログで偲ぶ“平成初期”のバス達 第7回 日産ディーゼルUAシリーズ
本誌ではこれまでバスメーカーや事業者の技術者が手掛けたバスを回顧する「私の知っているバス達」、系列・車型ごとの特徴や変化を紹介する「バスのカタログ」などで国産バスの歴史を紹介してきた。この連載では焦点を“平成初期”に合わせ、本誌の創刊と歩みを共にしてきた時代のバスを、メーカーカタログを中心に紹介していく。第7回は日産ディーゼルから平成元年規制車として登場した大型路線バスU-UA440系と、廉価版観光車のU-UA510系/520系である。
粒よりの最新レポート、連載ほか
●今度はワンロマでととのう。サバス2号車完成
●日野自動車の自家用有償旅客運送の運行管理受託サービス拡大/住友ゴムのタイヤ空気圧・温度管理サービス
●JRバス関東の昼行線新車/中国JRバスがエアロキング導入/JRバス白棚線 バス専用道路の一部区間が廃止
●各地の特別デザインバス・期間限定デザインバスから
●各地の新車から&各地の電気バスの新車から/全国各地の車両の話題
●バスドライバーのひとりごと 停車時間の深層心理
●海外連載記事
香港:香港初の燃料電池ダブルデッカー、シティバスに登場
●新車一覧 休載
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