バスラマ 209号
(2025年4月25日発行)


定価:本体1,650円
〈本体価格1,500円+消費税〉
A4判 88ページ

ISBN 978-4-89980-209-9

【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
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京王電鉄バスグループ

 京王電鉄バスおよび京王バスは京王電鉄パスグループとして、京王線・井の頭線、JR中央線の沿線などを拠点に路線を展開している首都圏の大手私鉄系事業者である。2000年6月発行のNo.60から四半世紀ぶりの訪問となったが、京王電鉄バスグループはその間に地域分社化と再統合を行うなど組織の改変を行いつつ、路線エリアを維持している。近年はコロナ禍による利用者減少やドライバー不足などの大きな課題が表れる一方でインバウンド需要の盛り上がりやコミュニティバスの拡大、また新たにバスターミナルの営業に参画するなどの事業展開を図る。さらに今年からは自動運転バスの定時定路線運行を開始するなど新技術にも積極的に取り組んでいる。
 京王電鉄バスグループの最新動向を紹介する取材記事と併せ、保有車両を充実したアルバムでご紹介する。また1970年代の記録や近年のエポックメークとなった車両などのアーカイブスや、車両概要や保有車両一覧など関連記事を掲載する。

【特集】
2025春のオムニバス

 年度が切り替わる3~4月にかけて、国内のバスには様々な話題が登場する。今年は待望の国産電気バス・いすゞエルガEVの導入が始まるとともに、引き続き各地で電気バスの導入が進んでいる。またEXPO 2025大阪・関西万博では電気バスや自動運転バスが注目を集めている。「春のオムニバス」では、全国からもたらされた最新の話題を集めて、オムニバス形式でご紹介する。

◆EXPO 2025の話題
 EXPO 2025の自動運転電気バス/Osaka Metro・大阪シティバスのいすゞエルガEV/万博バス合同試走

◆各地の電気バス&話題性の高いバス
 全国各地で続々と採用が進むいすゞエルガEVをはじめとする多彩な電気バスの話題、連節バスや貸切車などの話題をまとめてご紹介する。
・各地のエルガEV【南海バス/阪急バス/京浜急行バス/東武バス/京成バス/神奈川中央交通/名鉄バス/三重交通】
・各地の電気バス&FCバス【川崎市・西東京バス・京成トランジットバス/神姫バス/大分バス/弘南バス/名鉄バス/筑後市/富山市/立山黒部貫光/立川バス】
・各地の連節バス【西日本鉄道/岐阜乗合自動車/京成バス】
・燃料の話題【西日本JRバスが合成燃料を使用/名鉄バスが次世代バイオ燃料を使用】
・自動運転の話題【大阪府とOsaka Metroの南河内エリア自動運転バス導入計画/相鉄バスの自動運転実証運行】
・その他の話題【名古屋市バスの研修車
/大新東のハイグレード小型貸切車/マルイ観光バスのオープントップバス】

【レポート】
フルフラットシート「ソメイユプロフォン」体験レポート

 大きな話題となった高知駅前観光のフルフラットシート「ソメイユプロフォン」が、高知―東京間で試験運行を開始した。週1往復を運行し、利用者の声を聞いてシートの改善を図り、2号車の実現に向けて取り組むという。東京側から乗車し、ソメイユプロフォンの“寝心地”を体験した。

【レポート】
第4回バスドライバー安全運転コンテスト東京2024(第二部)開催
 
東京バス協会が主催し警視庁交通部が共催する「バスドライバー安全運転コンテスト」の貸切バス・高速バス・空港連絡バス部門が開催された。昨年10月の一般路線バス部門(本誌No.207)に続くもので、11社22名が腕を競いあった。

【レポート】
来るか電気バスのワイヤレス充電時代 WEVに聞く
 日本の電気バス市場はこれまでの輸入車に加え、いすゞから待望の量産型国産電気バスが発売され、全国で導入が拡大しつつある。EVはディーゼル車と比較して航続距離が短く、また営業所での充電設備の導入などインフラ面の課題も大きい。車両が走行中に電力を得られればこれらの課題が大きく改善すると期待されており、端子を介さず路面に埋め込んだコイルから車両に直接充電するワイヤレス給電(非接触給電)に再び注目が集まっている。この方式の実用化を目指すEVワイヤレス給電協議会に取材した。

【レポート】

ベンチュラのドアシステム 機能と特徴
 ベンチュラはオランダのシティバス向けドア専門サプライヤーである。燃料電池バス・トヨタSORAやEVモーターズ・ジャパンの中・大型車、カルサンe-JESTなどに採用されており、実は日本でも存在感を高めつつある。日本ではドアシステムのサプライヤーが意識されることは少ないが、欧州では事業者ニーズを反映するために多彩な選択肢が用意されるコンポーネントという。

【海外イベント予告】
2025欧州ゼロエミッションバス(ZEB)カンファレンス
 2025年10月、バスワールドを舞台に次世代のクリーンなバスを集中的に取り上げるゼロエミッションバス(ZEB)カンファレンスが開催される。ZEBカンファレンスは最新のクリーン輸送ソリューションを紹介する場であり、また参加者のネットワーキングやコラボレーションを取り持つ場である。

【連載】
カタログで偲ぶ平成初期のバス達 10 日野レインボーRR/RJ
 
本誌ではこれまでバスメーカーや事業者の技術者が手掛けたバスを回顧する「私の知っているバス達」、系列・車型ごとの特徴や変化を紹介する「バスのカタログ」などで国産バスの歴史を紹介してきた。この連載では焦点を“平成初期”に合わせ、本誌の創刊と歩みを共にしてきた時代のバスを、メーカーカタログを中心に紹介していく。第10回は中型バス市場を開拓した日野自動車から、同社の中型バス第三世代となるレインボーRJ/RRシリーズである。

【新・短期連載】
私はバスのコレクター 第3回 観光バスドライバーの夢は希少な車両で実現した
 旭川電気軌道のMR430復活は大きな話題となったが、事業者や博物館ではなく個人としてバスの保存やレストアに取り組んでいる人達が日本のあちこちにいる。本連載は、そのようなコレクターを訪問し、その活動の様子をご紹介する連載である。第3回はバスのみならず、乗用車の世界でも知られる旧車コレクター。原点は子供のころに憧れた貸切バスドライバーにあり、希少なVIP送迎に特注された車両など複数台を保存している。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●深谷市の自動運転定時定路線運行/千葉県のバスドライバー合同就職説明会から/バスツアーから
●各地のバスイベントから
●各地の新車から/各地の電気バスの新車から/各地の自動運転バスから
●バスドライバーのひとりごと いすゞエルガEVに乗車する
●海外連載記事 
 香港:ランタオ島の路線を走ったMAN RR8
●新車一覧 大阪シティバス2024年度電気バス新車一覧

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