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バスラマ 210号 (2025年6月25日発行) 定価:本体1,650円 〈本体価格1,500円+消費税〉 A4判 96ページ ISBN 978-4-89980-210-5 |
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【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問263
三岐鉄道
三重県四日市市に本社を置く三岐鉄道は、同県北部でバスと鉄道2路線を運行する公共交通事業者である。バスは鉄道沿線を中心に、同社線や近鉄線の駅と住宅団地、大学など教育機関や大規模事業所を結ぶ路線を運行しており、通学・通勤輸送に力を発揮する連節バスを2台導入して全国的にも話題を呼んだ。さらに運行のゼロエミッション化に向けて、電気バスを計3台導入するなどの取り組みを行っている。
三岐鉄道の最新動向を紹介する取材記事と併せ、保有車両をアルバム形式でご紹介する。また車両概要や保有車両一覧のほか、取材中に出会った同社鉄道線の車両などの関連記事を掲載する。
●バス事業者訪問264
道南バス
1925年に創業し、今年で100周年を迎える道南バスは、室蘭を拠点に後志から日高に至る広い地域で路線バスを運行している。2001年のNo.66でご紹介したが、その後はインバウンド需要の高まりやコロナ禍、また2012年に苫小牧市交通部の路線移譲やJR線の廃止に伴う代替バスの運行など、同社を取り巻く環境は大きく変化した。これからの100年に向けて歩む道南バスを訪問し、最新の状況を取材した。
道南バスの最新動向を紹介する取材記事と併せ、保有車両を充実したアルバムでご紹介する。また道南バスが保有する記録写真、社内のバスファンが長年にわたり撮影した写真で構成する車両アーカイブスや、車両概要や保有車両一覧など関連記事を掲載する。
【イベントレポート】
2025バステクフォーラム
2010年に初回を開催したバステクフォーラムが大阪の地を離れ、初めて兵庫県での開催となった。会場の神戸総合運動公園には初参加6社局を含め32社局が出展し、最新鋭の車両やバス機器・用品、サービスなどが登場した。参加車両数は20台で、電気バスは国産1台、輸入5車種10台、自動運転小型車2車種が登場した。運転体験・客席試乗は会場周辺の公道で実施された。
【レポート】
三菱ふそう新型ローザ 開発者に聞く
三菱ふそうの小型バス・ローザが5月19日に改良を受け、2025年度重量車燃費基準に適合した。今回の燃費向上はデュアルクラッチトランスミッション“DUONIC
2.0”の最適化により実現した。三菱ふそうの開発者に改良の要点を取材した。
【レポート】
屋久島にヒョンデ エレクシティ タウンが登場
屋久島の種子島・屋久島交通(いわさきグループ)が韓国ヒョンデの全長9m大型バス“エレクシティ タウン”を5台採用し、4月21日に納車式が行われた。屋久島は世界自然遺産に登録され、環境保全の意識が高くほぼ水力発電で全島の電力を賄っている。走行経路は急峻な登降坂や狭隘路など走行環境が厳しく、時間をかけて性能評価が行われた。
【レポート】
国際興業がいすゞエルガEV&蓄電式充電器を導入
国際興業がさいたま東営業所にいすゞエルガEVを導入し、5月21日から運行を開始した。車両の採用と併せて、営業所にはバッテリーを内蔵した蓄電式充電器“Hypercharcher”が設置された。高圧電力契約を行わずとも高出力・短時間の充電を実現するシステムで、バス営業所への採用は初である。
【レポート】
各地の電気バス
日本の電気バス市場はこれまでの輸入車に加え、量産型国産電気バスが発売されて各地で導入が進みつつある。年度末~新年度にかけて、全国の事業者から電気バス新規採用の話題が届いている。
◆イーグルバス(坂戸市さかっちバス・鶴ヶ島市つるバス/)神奈川中央交通/西武バス/東京都交通局/西日本鉄道/箱根登山バス/富士急グループ〈富士急静岡バス・富士急モビリティ・富士急シティバス・フジエクスプレス〉/北陸鉄道(金沢市ふらっとバス)
【レポート】
ダブルデッカーの話題 JR東海バス&長電バス
国産ダブルデッカー・三菱ふそうエアロキングの生産終了から15年が経過した。都市間高速バスに大量導入したJRグループだが、輸送の第一線で稼働を続けてきたエアロキングが終焉の時期を迎えようとしている。JR東海バスでは最後の1台が4月26日に引退し、記念イベントが開催された。一方で収容力を評価し、新たにエアロキングを導入する事業者がある。長電バスは同社初のダブルデッカーとしてエアロキングを採用し、一般路線で運行を開始した。
【インタビュー】
日本自動車輸送技術協会会長 木場宜行氏に聞く
日本自動車輸送技術協会(JATA)は、車両メーカーと、用品や整備、トラック・バスなどの輸送事業者で構成される組織で、開発者側と使用者側の技術交流の場として独自の存在感を持つ組織である。EVなど商用車の技術は大きな変化の時期にあり、同時に輸送の現場では人員不足の深刻化を背景に、業種を超えた取り組みが行われつつある。JATAの木場会長にインタビューした。
【海外イベント予告】
2025欧州ゼロエミッションバス(ZEB)カンファレンス
2025年10月、バスワールドを舞台に次世代のクリーンなバスを集中的に取り上げるゼロエミッションバス(ZEB)カンファレンスが開催される。ZEBカンファレンスは最新のクリーン輸送ソリューションを紹介する場であり、また参加者のネットワーキングやコラボレーションを取り持つ場である。
【新連載】
Bus on the spot from Brazil ブラジルから
ブラジルは人口2億人超の大国で、アマゾンを擁する広大な国土は長距離路線バス網でカバーされている。またクリチバBRTで知られるように、市街地路線バスも先進的なサービスを提供する。同国には欧州系商用車メーカーが生産拠点を構えており、世界最大手のコーチビルダー・マルコポーロの母国でもある。今号から、ブラジルの公共交通の研究を行っているマリオ・クストジオ氏からブラジルのバスについてレポートいただく。第1回はブラジルのバス交通の概要である。
粒よりの最新レポート、連載ほか
●三菱ふそうと日野自動車が経営統合
●各地の新車から
●バスドライバーのひとりごと ウィンカー操作も頭痛の種?
●海外連載記事
香港:香港初の自動運転バス実証実験
●新車一覧 休載
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