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ワーキングビークルズ61 (2016年4月5日発行) |
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●いすゞギガCNG登場! 大型CNGトラック普及を牽引するか 2015年秋の東京モーターショーにシャーシーが参考出品されたいすゞギガCNGが、新型キャブを備えて12月24日に発売された。 いすゞは国内商用車メーカーで唯一CNG車をカタログ設定しており、小型トラック・エルフ、中型トラック・フォワード、そして大型バス・エルガに展開してきた。CNG車は排出ガス性状がディーゼルと比べて良いことから、一般に都市内配送や路線バスなど人口密集地で頻繁な発進停止を繰り返す用途に使われてきた。一方で気体燃料を使うことによる航続距離の課題、充填インフラの面からは長距離の稼働は想定されてこなかった。しかし新型ギガCNGは1充填あたり550Km以上の航続距離を特徴に、長距離便での稼働も見込む。新型ギガCNGの開発車に取材した。 ●日産商用車&タクシーの生まれ故郷 日産車体を訪ねて 東京モーターショーに出品された唯一のタクシーが日産車体のコーナーにあったNV200。クルーやセドリックに代わり、日産の次世代のタクシーを担う期待の星である。生産を担う日産車体は日産グループの製造会社として重要な位置にあり、主に商用車を生産する。また最近では開発能力を高め、ユーザーの声を直接聞くと共に日産自動車にフィードバックし、ライフ中の改良や新型車の開発に大きく貢献している。 |
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平塚市にある日産車体湘南工場を訪ね、NV200やADシリーズ、輸出専用車種の日産パトロールなど多彩なモデルが流れる生産現場を見学した。併せて同社テクノセンターを訪問し、タクシーを含む商用車への取り組みを取材した。 ●NISSANのフルサイズバンNV400 日本に堂々上陸 国産自動車メーカーが海外でのみ展開する車種は多数あり、多くは輸出専用車などと呼ばれる。一方で他メーカーから供給を受け、特定地域でのみ販売するモデルもある。日産はかつて欧州向け商用車を日本から輸出していたが、今ではNV200を現地生産する一方で、アライアンス関係にあるルノーから大型バン・マスターを調達しNV400の名で展開している。このユニークな商用車に着目し、イギリスから右ハンドル仕様を導入して国内展開を図るユーンコーポレーションに話を聞くとともに、実車を取材した。 併せてヨーロッパでは極めて一般的な存在でありながら、日本ではなかなか普及が進まないセミボンネットバン型商用車をご紹介する。 ●林さんが保存するはたらくくるま 商用車保存と日本の自動車文化 2016年1月31日に東京で開催されたJCCAニューイヤーミーティング会場に、1953年式ヂャイアント号消防車が展示された。本誌の表紙ともなったこの車を保有するのが、1960年代後半から古い自動車のコレクションをスタートしたこの分野の草分けの一人、林氏である。数々のコレクションの中〜、ヂャイアント号消防車など3台のはたらくくるまをご紹介いただくとともに、自動車保存を通じて体験してきた日本の自動車文化についても語っていただいた。。 ●安全運行システムの話題 モービルアイを展開するJ21の新サービス "TARaaS":後付型衝突防止補助システム「モービルアイ」を国内で販売するジャパン・トゥエンティワンが、この2月からモービルアイの使用を前提とする交通事故削減サービスTARaaSの導入を発表した。これはモービルアイのほか、動態管理や自己削減に向けたコンサルティングなどで構成される成果報酬型の新サービスである。 脈拍でドライバーの安全を見守る新システム:近年ドライバーの体調急変が事故につながるケースがみられるが、埼玉県を本拠に26の輸送事業者が結成したLLP キャピタルオブロジスティクスでは、ドライバーの脈拍を常時把握することで、健康管理並びに安全運行につなげるシステムを導入した。 粒よりの最新レポート、連載ほか ●警察博物館特別展「警視庁のりもの大百科」に見る車両達 ●岩手県大槌町消防分団短信 ●三菱ふそう川崎工場がライン一新 ●フィリピン・マニラで見かけた商用車達(読者の写真) ●新はたらくくるま この1台 1970年代半ばのいすゞ全輪駆動大型トラック ●僕らの消防車見聞録 岡山県の消防車 ●はたらくくるまのスケッチブック 日産セドリック30系バン/エステートワゴン ●イベント記事 東京オートサロン出展の商用車/オートモーティブワールドの会場から 三菱ふそう燃費合戦グランプリスタート/ゆきみらい2016 in 盛岡 ●新型車 マツダボンゴ/NV350に自動ブレーキ/三菱ふそうキャンター2016年モデル ほか |
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