ワーキングビークルズ 79号 (2022年4月5日発行) 定価1,210円 (本体1,100円+税) A4判 56ページ ISBN 978-4-89980-679-0 |
【主な内容の紹介】
◆2021年型ボルボFH&FMXが日本上陸 ラインアップ充実&機能性向上
ボルボ・トラックが国内展開する大型トラックFHがフェイスリフトを受けるとともに、構内専用車FMXがフルモデルチェンジした。FHは内装および外観の改良と一部機能が向上した。また近年はトラクターのみ展開しているが、7年ぶりにリジッド(単車系)が再ラインアップされるなど、バリエーションの充実が図られた。
構内専用車FMXは欧州では2020年にフルモデルチェンジしており、国内向けにも改良型が登場した。新型FMXはキャブがFHと共通化し、GVW48~58トンもの高積載仕様が登場した。UDトラックス本社(上尾市)で披露された車両をご紹介する。
はたらくEV 2022
◆ヤマト運輸、日野デュトロZ EVの実証実験をスタート
日野自動車がラストワンマイルの電化を目指して開発中のデュトロZ EV(本誌No.77)。2022年初夏の発売目標を控え、ヤマト運輸がプロトタイプ車を用いた実証運行を開始した。両社は開発の早い段階から協業しており、宅配の現場で実使用することで、発売までにより完成度を高めるねらいがある。稼働の現場を訪問し、ヤマト運輸のセールスドライバーに使用感をうかがった。
◆着々と開発がすすむ三菱ふそうの次世代 eCanter
三菱ふそうが世界初の量産EVトラックと位置付けるeCanterは2017年に発表され、2020年の改良を経て第二世代となった。eCanterはグローバルで単一車型を展開するが、次世代eCanterは機構の一新とラインアップ拡充を図り、幅広いユーザーニーズへの対応を図る。まだ技術的詳細は明らかではないが、新型eCanterを見る機会を得た。
◆厚木市でEVごみ収集車が稼働開始
eCanterをベースに新明和工業が電動式積込装置を架装したEVごみ収集車が、厚木市で稼働を開始した。厚木市ではごみの焼却熱を利用して発電しており、車両の充電にはその電力を活用する。
・電動式積込装置を架装したごみ収集車たち
通常のごみ収集車の積込装置はエンジン動力をPTOで取り出し、油圧ポンプを駆動する。このため作動時にエンジン回転が高まり、住宅地では騒音や排出ガスの低減が課題となる。そのため10年ほど前に、架装メーカー各社から相次いで電動式積込装置が登場した。現在はシャーシー設定の都合から中断しているが、EV登場により新たな可能性があり、あらためてご紹介する。
◆“軽”が登場!小型EV ELEMO
EVベンチャーのHWエレクトロは2021年夏に小型EV・ELEMOを発表(本誌No.77)、その際に予告された軽バージョンのELEMO Kがこのほど登場した。軽自動車は税負担が低く、またラストワンマイル物流を担う個人宅配事業では軽自動車が必須など、ニーズが見込まれる。
◆プラットフォーム一新、ダイハツから11代目のハイゼットカーゴが登場
ダイハツの軽バン・ハイゼットカーゴがフルモデルチェンジを受け、11代目となった。ハイゼットカーゴは2004年に登場した10代目が改良を重ねて生産されており、17年ぶりのフルモデルチェンジである。新型はプラットフォームを一新し最新の設計アーキテクチャーを採用、またFR専用CVTを新開発するなど一から見直されており、荷室も広さ・実用性が最大限追求されている
・カタログで振り返るハイゼットバン&カーゴの足跡
新型車のレポートとともに、関連記事として過去10代にわたるダイハツハイゼットバン&カーゴの歴史を、カタログ主体に振り返る。
◆令和4年 東京消防出初式開催!
1月6日、恒例の東京消防庁出初式が開催された。昨年はコロナ禍により無観客開催となったが、今年は2年ぶりの有観客である。出初式では消防車やヘリコプター、消防隊員による分列行進が行われ、また様々な火災・災害をテーマとした消防演技(実演)が行われた。
・東京消防庁出初式屋内展示に見る各種消防車
出初式にあわせ、隣接会場では最新の消防車が展示された。多彩な車両の中から、気になる消防車や救急車を一挙ご紹介。
《新連載》
●街で見かけた消防車3 東京消防庁武蔵野消防署の救助車など
本誌ではこれまで三森進氏による長期連載「僕らの消防車見聞録」などで、様々な過去の消防車を紹介してきた。この連載では編集部のスタッフが街で見かけた車両を中心に、各地の新旧の消防車を取り上げる。第三回は、多摩地区の玄関・武蔵野市に1980年頃に配備された消防車である。
《粒選りの話題から》
・平成28年規制適合の国産小型トラックカタログ(1) いすゞエルフ/日野デュトロ
・滋賀県大津市と愛知県豊川市の出初式で見た消防車
・いすゞMIMAMORIに日常点検アプリが登場
・フィアットの小型商用車が正式輸入へ
・東名足柄SAのLPGステーションが水素ステーションに更新
・NEW MODEL いすゞフォワード/日産キャラバンディーゼル車
《連載》
・Working Vehicles Museum 趣味の“はたらくくるま” 超大型油圧ショベルの重量感あるミニチュア
・はたらくくるまのスケッチブック 国鉄貨物自動車 ほか
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