ワーキングビークルズ 80号 (2022年8月5日発行) 定価1,210円 (本体1,100円+税) A4判 56ページ ISBN 978-4-89980-680-6 |
【主な内容の紹介】
◆7年ぶりに復活!ボルボ・トラック新型FH単車に乗る
2021年11月、ボルボ・トラックが国内展開する大型トラックFHがフェイスリフトを受けるとともに、7年ぶりにリジッド(単車系)が再ラインアップされた。このほどボルボ・トラックが本拠を置く上尾を起点に、神奈川県厚木市まで試乗する機会を得た。単車は国内の大型トラックで7割というボリュームゾーンであり、ボルボは居住性の良い大きなキャブやドライバーの運転疲労軽減に寄与する様々なデバイス、そして大排気量の高出力エンジンなどを武器に再参入した。欧州の長距離輸送で鍛えられてきた新型FHを、高速道路を中心に試乗した。
◆はたらくくるま最前線 l高速道路の走行環境を維持する車両たち
高速道路の安全な走行環境を維持するため、日々多彩な車両が稼働する。機能的には市街地で稼働する車両と同様ながら、速度域が桁違いの場所で稼働するだけに、より安全かつ高速走行に対応し、また作業者など人員ができるだけ車外に出ないなどの独特の機能性が必要となる。東名高速道路など首都圏西部の高速道路を維持管理する、NEXCO中日本横浜保全・サービスセンターを訪問した。
はたらくEV 2022×THE TAXI
◆都タクシーがBYD e6導入
京都の都タクシーはEVのタクシー利用に長年の経験があり、2021年には中国BYDの電気バンM6をタクシーとして導入した。このほど同社では、新たにBYDの電気ミニバンe6を採用し、稼働を開始した。
◆両備ホールディングスのEVロンドンタクシー
両備ホールディングスが40年以上前から保有するロンドンタクシー・オースチンFX4をEV化し、再びナンバーを取得した。このFX4は現役を退いて長く、両備グループではEVコンバージョンと並行してレストアを行った。想定以上の出来栄えに、両備グループではEVコンバージョンとレストアを新規事業としてスタートしている。
◆コロナ禍を超えて4年ぶりに開催 ジャパントラックショー
2020年に世界的な流行が始まった新型コロナウイルス感染症拡大により、この数年間、人が集まるイベントなどが休止しているほか、リモート開催などの方法がとられるようになった。今年に入り状況が改善傾向となり、様々なイベントで対面形式が復活しつつある。ジャパントラックショーは2018年に初回を開催したが2回目を予定していた2020年は中止され、今回4年ぶりの開催となった。会場にはディーゼル車など大型メーカーやEVスタートアップ、ボデー、コンポーネント、サービスなど様々な企業が出展した。
・村田製作所みなとみらいイノベーションセンター
ジャパントラックショーと人とくるまのテクノロジー展に、ミシュランと皆良田製作所が共同開発したRFIDタグ内蔵タイヤが出展された。タイヤの固体管理を大幅に容易化する技術に必要不可欠なコンポーネントは村田製作所が開発している。同社横浜拠点を訪問した。
◆アリソンATの新物流センターが稼働開始
アリソンATの国内物流およびカスタマイズを手掛けるアスカテクノスが、八王子に物流とメンテナンスを一括して行う拠点を設立した。ここではATやコンポーネントの物流に加え、ユーザーから入庫したATの修理・オーバーホールが行われている。
◆イベントレポート
今春~初夏にかけて各地で開催された「はたらくくるま」に関連するイベントをレポートする。新型コロナウィルス感染症拡大により前回、前々回が中止されたりオンライン化された、リアル開催は久々となったイベントもあった。
・2022 NEW環境展の車両たち
31回目となるNEW環境展は、この4月に施行されたプラスチック資源循環促進法への対応などが展示の目玉となった。
・第4回建設・測量生産性向上展 CSPI-EXPO 2022 の会場から
建設業界や測量業界の最先端の話題が集まるCSPI-EXPOでは、建機の電動化や自動運転化、遠隔操作、ドローンの活用などが示された。
・人とくるまのテクノロジー展2022
人とくるまのテクノロジー展は3年ぶりの対面形式が復活し、SDGsやカーボンニュートラルなどが話題の中心となった。
《連載》
●街で見かけた消防車4 千葉市消防局の1980年前後の車両から
本誌ではこれまで三森進氏による長期連載「僕らの消防車見聞録」などで、様々な過去の消防車を紹介してきた。この連載では編集部のスタッフが街で見かけた車両を中心に、各地の新旧の消防車を取り上げる。第4回は、1980年前後に千葉市で撮影した消防車である。
《粒選りの話題から》
・平成28年規制適合の国産小型トラックカタログ(2) 三菱ふそうキャンターおよびOEM車
・沖縄下地島にアリソンAT搭載マギルス消防車が登場
・HWエレクトロ実証実験/いすゞ・トヨタ・日野など5社が水素エンジンの基礎研究/イオンの燃料電池移動販売車導入
・NEW MODEL 日野デュトロZ EV/トヨタハイエース/日産キャラバンガソリン車/スズキキャリイ・エブリイ
《連載》
・Working Vehicles Museum 趣味の“はたらくくるま” 韓国ヒョンデの大型トラック・エクシエント
・はたらくくるまのスケッチブック 初代日産ジュニアと当時のトラックのキャブデザイン ほか
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