ワーキングビークルズ 81号 (2022年12月5日発行) 定価1,210円 (本体1,100円+税) A4判 56ページ ISBN 978-4-89980-681-1 |
【主な内容の紹介】
◆IAAトランスポーテーション開催!
2022年9月19日から25日にかけて、ドイツ・ハノーバーで世界最大の商用車ショー「IAAトランスポーテーション」が開催された。隔年開催のイベントで前回はコロナ禍により中止されたため、4年ぶりとなった。コロナ禍にあっても商用車の進化は停滞しておらず、以前にも増してEVそしてFCEVが話題となった。さらに新たな潮流として、水素を電気分解で使うのではなく、燃焼させる水素エンジンが各社から登場している。42カ国1,400社超が登場したIAAの展示から、選りすぐりの話題をピックアップしてお届けする。
◆発売まで秒読み!三菱ふそう次世代型 eCanter発表
三菱ふそうが世界に先駆けて量産を実現した小型電気トラック eCanterの次世代型が、2022年9月に発表された。新型ではバッテリーや駆動系など機構を一新するとともに、キャブスタイルはディーゼル車と共通化。一方でインテリアはeCanterならではのデザインを採用した。本記事では発表された次世代型eCanterに加え、IAAで発表された欧州向けeCanterも併せてご紹介する。
◆日野デュトロZ EV の導入現場8〈福岡・グリーンコープ〉に聞く
2022年6月、日野自動車からウォークスルーを実現した小型電気トラック・デュトロZ EVが発売された。これまでの記事でご紹介してきたように、同車の開発にはヤマト運輸が協力しており、ローンチカスタマーとなった。一方で一般ユーザーとして初採用を決めたのは、福岡県のグリーンコープ席厚協同組合ふくおかである。グリーンコープに導入の経緯や使用感を聞いた。
◆インドに根付いて10年 DICVのオラガダム工場
ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV)がインド南部チェンナイのオラガダムで生産を開始してから10年の節目を迎えた。オラガダムでは生産車は三菱ふそうやメルセデス・ベンツの車両をベースに現地化したモデルを手掛けており、インド国内向けバーラトベンツのほか、新興国向けのFUSOやメルセデス・ベンツのブランドでも生産している。10周年を祝うDICVを訪問するとともに、インドに根付いて進化した車両に乗る機会を得た。
◆滝川自工に聞く北海道のトラック事情とスカニア
滝川自工は札幌を拠点に、トラックや建設機械などの整備を行っている老舗企業である。同社は以前からスカニアの整備を行ってきたが、2019年に正規ディーラーとして販売・アフターを行うようになった。北海道のトラック事情そしてスカニアについて、滝川自工に取材した。
◆イベントレポート
今秋にかけて開催された「はたらくくるま」に関連するイベントをレポートする。コロナ禍の落ち着きを反映し、数年ぶりにイベント開催が戻ってきている。
・UDトラックス 2つの“チャレンジ”開催
UDトラックスは2022年11月、上尾市のUDエクスペリエンスセンターを舞台に全世界から参加するコンテストを2つ開催した。1つはドライバーを対象とする運転技術コンテスト「UDエクストラマイルチャレンジ」、もう1つが販売会社のアフターサービススタッフを対象とする「現場チャレンジ」である。いずれも前回はコロナ禍で中止しており、4年ぶりの開催となった。
・いすゞプラザと藤沢市消防局が合同イベント開催
いすゞ自動車の文化施設・いすゞプラザと藤沢市消防局がコラボレートし、子供たちを対象に消防の仕事やものづくりを理解してもらうイベントを開催した。
・幸手クラシックカーフェスティバルの商用車
11月13日に埼玉県幸手市で埼玉クラシックカークラブによるイベント「幸手クラシックカーフェスティバル」が開催された。乗用車主体ながら商用車も登場した。
◆古い雑誌に見る自動車の広告から
日本で自動車の普及が始まってから長い間、自家用車を購入できる層はごく限られており、自動車と言えば“はたらくくるま”のことだった。黎明期の自動車雑誌の広告もそのような事情を反映し、広告は商用車や稼働を支える用品、サービスなどが溢れている。昭和5年に発行された雑誌から、そのような広告をご紹介する。
《連載》
◆街で見かけた消防車5 往年の東京消防庁のはしご車
本誌ではこれまで三森進氏による長期連載「僕らの消防車見聞録」などで、様々な過去の消防車を紹介してきた。この連載では編集部のスタッフが街で見かけた車両を中心に、各地の新旧の消防車を取り上げる。第4回は、1985年の東京出初式に登場した消防車の中から、多彩なはしご車をピックアップした。
◆THE TAXI VWの車椅子対応タクシー/インドの三輪タクシー・オートリキシャ
IAAには荷物を運ぶくるまのほか、仕事で人を運ぶくるまも展示されている。ここではフォルクスワーゲンが出展した、ミニバンのキャディをベースに車椅子乗車可能としたタクシーをご紹介。また後半では、インドで庶民のタクシーとして定着している三輪車・オートリキシャをご紹介する。
《粒選りの話題から》
・最新規制適合の小型&軽トラックカタログ(1) トヨタタウンエースおよびOEM車
・住友ゴム タイヤ作業コンテスト/ブリヂストン 技能グランプリ
・NEW MODEL UDクオン2022年型/いすゞギガ/スズキ スペーシアベース
《連載》
・新・はたらくくるまこの1台 日産ディーゼル2代目コンドル
・Working Vehicles Museum 趣味の“はたらくくるま” スキャメル・パイオニア
・はたらくくるまアーカイブス 昭和天皇の北海道巡幸の記録 ほか
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